奈良県と大阪府の境目に位置する「葛城市」。古来から飛鳥と難波を結ぶ地点として栄え、日本最古の官道「竹内街道」の始発・終着地点でもあります。また、相撲発祥の地としても有名。今回は、そんな奈良県葛城市の観光名所を5箇所ご紹介します。

この記事の目次

竹内街道

1400年前に開通した、日本最古の官道


奈良と大阪を東西に結ぶ日本最古の官道「竹内街道」。

葛城市は始発・終着地点として知られています。


遡ること、推古天皇の時代。日本書紀に「難波(なには)より京(みやこ)に至る大道(おおじ)を置く」と記されている通り、今から約1400年前に街道が敷かれました。


竹内街道を含む、飛鳥と難波を結ぶ街道は全長約2.6km。

10つの市町村を経由しており、「明日香村」から「橿原市」「葛城市」を経由し、大阪府の「羽曳野市」から「堺市」に至ります。


街道上には木造の建物が現存。葛城市でも風情ある古い町並みを観られ、宿場町として栄えた「竹内集落」や松尾芭蕉の詠んだ句碑がある「綿弓塚」などがあります。都会の喧騒を離れ、しんと静まり返った街道。ゆっくりと散策してみてください。

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竹内街道


住所

奈良県葛城市竹内


アクセス

電車:

近鉄南大阪線「磐城駅」から徒歩3分


車:

南阪奈道路「葛城IC」から約10分


駐車場

無し


ウェブサイト

http://www.city.katsuragi.nara.jp/index.cfm/14,2703,53,215,html

長尾神社

数々の街道の中継地点、竜や大蛇の伝説残る神社


竹内街道の始発・終着地点に鎮座する「長尾神社」。延長5年(972)に作成された「延喜式神名帳」に記されている、由緒正しき古社のひとつです。


長尾神社は交通の要所として、昔から栄えていました。竹内街道をはじめ、東には横大路、伊勢街道、南には高野街道があり、様々な街道が交差する地点。そのため、昔から旅人に信仰されており、旅の安全を祈願する神社としても知られています。


また、数々の伝説が残る神社としても有名。例えば、その昔、大和に大きな蛇が住んでおり、頭を三輪明神、尾を長尾神社に置いていたとか。一方で、竜が住んでおり、竜王社(大和高田市)が頭、長尾神社が尾に当たるとも伝えられています。


葛城市で豊かな旅を送るために。

竹内街道などを巡る前にお参りしてみてはいかがでしょうか。

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長尾神社


住所

奈良県葛城市長尾471


アクセス

電車:

近鉄南大阪線「磐城駅」より徒歩で約5分


車:

南阪奈道路「葛城IC」から約10分


駐車場

無し


ウェブサイト

http://www.city.katsuragi.nara.jp/index.cfm/14,10470,53,214,html

葛城市相撲館「けはや座」

相撲発祥の地・葛城市、本場所さながらの土俵に上がる


葛城市は相撲発祥の地としても知られています。その昔、葛城の地で暮らしていた相撲の開祖「當麻蹶速(たいまのけはや)」を伝承し、相撲の魅力を届けるために設立されたのが葛城市相撲館「けはや座」です。


館内には、約12,000点の相撲関連資料を所蔵。書籍や番付け、星取表が揃っており、相撲の歴史について学ぶことができます。実際、レポートを作成する学生さんや相撲愛好家の方が多く利用されるそうです。


また、1階の中央には本場所と同じサイズの土俵を再現。普段は決して足を踏み入れられない土俵に上がることができ、相撲を体験することもできます。そのほか2階には、新入幕を果たした大真鶴関の展示コーナーもあり、相撲の魅力をたっぷり味わうことができますよ。

葛城市相撲館「けはや座」


住所

奈良県葛城市當麻83-1


営業時間

①営業時間

10:00〜17:00

②定休日

火曜、水曜(国民の祝日は開館)、年末年始(12月28日から1月4日)


利用料金

・大人(高校生以上):300円

・小人(小・中学生):150円

・幼稚園以下:無料


アクセス

電車:

近鉄「当麻寺駅」から徒歩約5分


車:

南阪奈道路「葛城IC」から約15分


駐車場

有り


ウェブサイト

http://www.city.katsuragi.nara.jp/index.cfm/14,0,41,html

石光寺

霊光放つ大石や中将姫の伝説が残る寺院


飛鳥時代に創建されたとされる「石光寺(せっこうじ)」。

数々の伝説が残る、興味深い寺院です。

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起源は、遡ること天智天皇の時代。霊光を放つ大石が見つかり、天皇の勅命を受けた飛鳥の呪術師・役小角が石に弥勒如来を彫り、祀るためのお堂を建てたのが始まりとされています。


また、中将姫ゆかりの場所としても有名。中将姫は、當麻寺(葛城市)に伝わる『當麻曼荼羅』を織ったとされる伝説上の人物。石光寺には、伝説にちなんだ「染の井」と「糸掛桜」があり、別名・染寺とも呼ばれています。


そのほか、四季折々の花々が咲き誇ることでも知られており、特に見事なのが、春先に開花する約400種のボタン。ぽっくりと鮮やかな花が咲き、石光寺に伝わる歴史や伝説を彩ります。

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石光寺


住所

奈良県葛城市染野387


アクセス

電車:

近鉄南大阪線「二上神社口駅」から徒歩で約15分


車:

南阪奈道路「葛城IC」から約10分


駐車場

有り(無料)


ウェブサイト

http://sekkouji.or.jp/

屋敷山公園

葛城市民の憩いの場、県内最大の花火大会開催地


葛城市の南西にそびえる「大和葛城山」。

その麓部分にあたる場所に「屋敷山公園(やしきやまこうえん)」があります。


総面積約5,8000平方メートルを誇る総合史跡公園。敷地内には5世紀中頃に造られたとされる前方後円墳「屋敷山古墳」があり、国指定史跡を有する公園としても有名。そのほか、公民館や体育館、図書館、グランドなども併設。純白色と赤紅色のヒラドツツジが咲き誇り、市民の憩いの場として親しまれています。


また、毎年5月には「葛城市公園まつり」、7月には「葛城市納涼花火大会」が開催。特に花火大会は奈良県最大。大迫力の3,000発の花火が打ち上げられます。

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園内には小さな池があり、周囲には遊歩道も整備されています。公園内をゆっくりと散歩してはいかがでしょうか。

屋敷山公園


住所

奈良県葛城市南藤井17


アクセス

電車:

近鉄御所線「新庄駅」より徒歩で約20分


車:

南阪奈道路「葛城IC」から約10分


駐車場

有り(無料・100台)


ウェブサイト

http://www.city.katsuragi.nara.jp/index.cfm/14,10482,53,216,html

いかがでしたか?

今回は、奈良県葛城市の観光名所を5箇所ご紹介しました。

日本最古の官道や相撲発祥の地、伝説が残る寺院や神社など、太古の歴史に馴染みが深いスポットが点在しています。車で巡るのもいいですが、じっくりと歩きながら散策するのもおすすめ。葛城市に根付く、歴史の息吹を感じてみてください。