滋賀県は日本最大の湖・琵琶湖を抱え、その景色は「琵琶湖八景」や「近江八景」として古くから愛されてきました。また、歴史ある寺社や町並みも大切に保存され、貴重な文化財や景色を見に多くの人が訪れます。今回は、滋賀を代表する彦根城から、歴史情緒あふれる三井寺まで、滋賀県のおすすめ桜スポットを6つご紹介します。
彦根城の桜
夜桜もひときわ美しい名所
彦根城は姫路城、犬山城、松本城とともに国宝に指定されている、きわめて保存状態の良い城跡で、天守をはじめ、重要文化財の各櫓、下屋敷の庭園である玄宮園、内堀・中堀などが当時の姿を留めています。
桜はお堀沿いを中心に約1200本あり、城を取り巻く二重の堀の水面や、櫓の白壁に映える桜は必見です。4月上旬~4月中旬には彦根城桜まつりと、夜桜のライトアップが行われ、城とともに夜に浮かび上がる桜は幽玄そのもの。他にも、特産品やお花見弁当などを販売する、ご城下にぎわい市が開催されます。

例年の見頃
4月上旬~4月中旬
アクセス
電車:
JR「彦根駅」から徒歩で約で10分
車:
名神高速道路「彦根IC」から約10分
海津大崎の桜
琵琶湖八景を飾る桜並木
海津大崎の桜は「日本さくら名所100選」にも選べれており、びわ湖岸4kmに渡り約800本のソメイヨシノが彩ります。例年の見頃は4月中旬で、県内では遅咲きの名所として知られています。
また、琵琶湖八景「暁霧・海津大崎の岩礁」としても知られる景勝地で、湖に突き出した岩礁と、遠くに見える竹生島、青い湖面が印象的です。JRマキノ駅からマキノタウンバス(国境線)「海津1区」下車、徒歩約5分とアクセスも便利で、毎年多くの花見客で賑わいます。

例年の見頃
4月中旬
アクセス
バス:
①JR湖西線「マキノ駅」からコミュニティバス「国境線」で約5分「海津1区」下車、徒歩すぐ
②JR湖西線「マキノ駅」から「マキノ高原線」バスで約5分、「海津大崎口」下車、徒歩で約5分
車:
①北陸道「木之本IC」から約30分
②名神高速「京都東IC」から約1時間10分
石山寺の桜
滋賀県大津の南端に位置する、真言宗の大本山「石山寺」。奈良時代から広く信仰されてきました。平安時代には、京都の清水寺や、長谷寺と並んで三観音と呼ばれ、貴族たち、特に女性の間で石山詣が流行しました。『源氏物語』の作者、紫式部も参籠し構想を練ったという伝承が残っています。
また、「花の寺」とも呼ばれ、梅・桜・つつじ・花菖蒲などが四季折々に咲き乱れます。参道の両脇を飾る桜や、月見亭、瀬田川対岸の桜並木など撮影ポイント・見どころが多数あるので、ゆっくり散策したいですね。

例年の見頃
3月下旬~4月上旬
アクセス
車:
名神高速道路「瀬田東IC」・「瀬田西IC」から約10分
電車:
京阪電鉄石山坂本線「石山寺駅」下車、徒歩約10分
琵琶湖疏水の桜
琵琶湖疏水とは、琵琶湖の湖水を隣の京都市へ流すため、明治時代に作られた水路で、国の史跡に指定されています。
大津を代表する桜の名所で知られ、京阪電車「三井寺駅」から徒歩すぐで行けるとあって毎年多くの人で賑わいます。疏水脇に植えられた桜は約1500本。例年の見頃は4月上旬~4月中旬、夜にはライトアップも行われ辺りは幽玄な雰囲気に包まれます。

例年の見頃
4月上旬~4月中旬
アクセス
電車:
阪石山坂本線「三井寺駅」から徒歩すぐ
車:
①名神高速「京都東IC」から約10分
②名神高速「大津IC」から約15分
三井寺の桜
天台寺門宗の総本山「三井寺」は、県内有数の桜の名所として知られており、名庭だけでなく、国宝や重要文化財を数多く残している歴史あるお寺です。近江八景であり、「残したい日本の音風景100選」にも選定されている「三井の晩鐘」があります。
ソメイヨシノなど1500本余りの桜が境内をピンク色に染め上げ、満開時には夜間特別拝観と境内一帯をライトアップするので、カメラを片手に三井寺に行ってみてはいかがですか?

例年の見頃
4月上旬~4月中旬
アクセス
電車:
京阪石山坂本線「三井寺駅」から徒歩で約10分
バス:
JR琵琶湖線「大津駅」から京阪バスまたは江若バスで約10分「三井寺」下車、徒歩すぐ
車:
名神高速「大津IC」から約5分
いかがでしたか
今回は滋賀県の桜の名所5つをご紹介しました。彦根城や、琵琶湖八景の一つ「海津大崎」、歴史深い石山寺や三井寺など一度は行ってみたい桜の名所が多数あります。ぜひ今年のお花見の参考にしてみてください。