日ごとに春めいた日が増えてきた今日この頃。春の訪れを告げるように、梅の蕾が徐々に開花しています。2月中旬からは各地で「梅まつり」もスタート。大阪府内で人気のある観梅スポットとイベント開催状況をご紹介します。
大阪城梅林
梅香る早春の風景も見事
大阪の中央に位置する大阪城公園は、総面積約105.6ヘクタールの広大な公園。最近では新感覚のナイトウォーク体験「サクヤルミナ」が話題になり、ますます盛り上がっています。天守閣内には貴重な歴史資料、美術品などの展示もあります。
大阪城、内濠の東側約1.7ヘクタールの梅林は、大阪府立北野高校の卒業生が開校100周年事業として880本の梅の木を大阪市に寄付し、昭和49年3月に開園。現在では100品種を超える梅1,270本が春に花開き、あたり一面に甘酸っぱい梅の香りを漂わせます。梅林を一望できる城址の高台からは大阪ビジネスパークの高層ビル群を背景に、鮮やかな紅梅、白梅のコントラストも。
桜の名所としても知られる大阪城公園ですが、少し早い梅の季節もぜひ訪れてほしい美しい景色があります。

大阪城址公園
梅の開催時間
2月上旬~3月中旬
梅の種類
白梅、紅梅
住所
大阪府大阪市中央区大阪城
利用料金
拝観無料
アクセス
電車:
①JR大阪環状線「森ノ宮駅」、「大阪城公園駅」から徒歩で約18分
②大阪市営地下鉄中央線「谷町4丁目駅」9番出口または1-B番出口から徒歩で約15分
車:
①阪神高速13号東大阪線「法円坂出口」
②阪神高速13号東大阪線「森之宮出口」
駐車場
有り:無料
①大阪城公園駅前駐車場(171台)
・8:00〜22:00 1時間 350円
・22:00〜8:00 1時間 150円
②森ノ宮駐車場(98台)
・8:00〜22:00 1時間 350円
・22:00〜8:00 1時間 150円
他多数
お問い合わせ
06-6941-3044
ウェブサイト
https://www.osakacastlepark.jp/
大阪天満宮
菅原道真公が愛した梅の木々
天神橋筋商店街から脇道に入った場所にある「大阪天満宮」。 地元民からは「天満(てんま)の天神さん」と呼ばれ、親しまれている神社です。 その歴史は古く、遡ること平安時代。天暦3年(949)、村上天皇の勅命により、菅原道真が創建したと伝えられています。学問の神として信仰されている菅原道真が祀られており、受験シーズンになるとたくさんの学生が合格祈願に訪れることでも有名です。
2021年の「てんま梅まつり」
大阪天満宮には合計約100本の梅の木があります。大阪天満宮の観梅としておすすめなのは「てんま天神梅まつり」という催し。2月中旬〜3月上旬まで開催される関西最大規模の盆梅展で、樹齢200年を超える古木をはじめ、50鉢以上の盆梅が並びます。2021年の今年は2月11日(木・祝)~2月28日(日)まで。
例年、境内では天満名物「梅の木餅」、「梅うどん」など梅にちなんだ美味しいものを楽んだり、300種もの梅酒が集う天満天神梅酒大会が開催されたりと楽しいイベントが多数行われますが、2021年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「盆梅と刀剣展」のみの開催となります。

大阪天満宮
梅の開催時間
2月中旬~3月中旬
梅の種類
白梅、紅梅
住所
大阪府大阪市北区天神橋2-1-8 大阪天満宮
拝観時間
9:00〜17:00
利用料金
拝観無料
アクセス
電車:
①地下鉄谷町線・堺筋線「南森町駅」から徒歩で約5分
②JR東西線「大阪天満宮駅」から徒歩で約5分
駐車場
有り:無料(祭事・神事の際、場合により駐車不可)
お問い合わせ
06-6353-0025
ウェブサイト
道明寺天満宮
受験生必見の「落ちない梅」
大阪天満宮とともに、学問の神様として名高い菅原道真を祀る「道明寺天満宮」。もともとは埴輪をはじめて作ったとされる豪族の土師氏(はじし)が祀られており、それは菅原道真の祖先であったとされています。
境内にある梅園には、菅原道真公とゆかりが深い80種800本の梅があります。参拝者の目の高さで梅を観賞できるように、梅の剪定が何度か行われており、見上げずに美しい梅の花をじっくり見ることができます。主な品種は、「常成梅」、「寒紅梅」、「枝垂梅」など。いずれも例年2~3月には見頃になります。
拝殿そばには一年中実をつけている、常成梅(じょうなりうめ)という珍しい梅を御神木に据えています。受験や商売のゲン担ぎに「落ちない梅」を見にお参りするのもおすすめです。
2021年の「梅まつり」
梅の花の盛りの時期には「梅まつり」も開催され、奉納行事として野点茶会が行われるほか、盆梅展などのイベントも。2021年は2月10日(水)~3月14日(日)までです。なお、今年は野点茶会は中止が決定。梅盆展や猿まわし公演、奉納行事などは予定通り行われます。
なお、梅まつり期間中は梅園の拝観が有料(中学生以上300円、小学生以下無料)になります。

道明寺天満宮
住所
大阪府藤井寺市道明寺1-16-40
お問い合わせ
梅園開園時間
9:00~17:00閉門(入園は16:30まで)
利用料金
梅まつり期間は有料(大人300円、中学生以下無料)
アクセス
電車:
近鉄南大阪線ほか「道明寺駅」から徒歩で約4分
ウェブサイト
荒山公園
早咲きから遅咲きまで種類が豊富
大阪府堺市にある荒山公園(こうぜんこうえん)は、多治速比売神社の敷地の一部を取得して造られた、総面積17ヘクタールの総合公園です。荒山公園梅林には早咲き、中咲き、遅咲きの50品種、約1,400本の梅があります。
開花時期が3つの梅の品種によって異なるため、観梅を長くできるのが特徴。早咲きが鹿児島紅、大盃、寒紅梅など、中咲きが白加賀、白滝枝垂れ、紅千鳥など、遅咲きが豊後、摩耶、淋子梅など様々な品種があります。
ちなみに、この荒山公園に梅が多いのは、菅原道真公ゆかりの場所でもあるからなのだとか。ペットとの入園も可能です。愛犬と一緒に梅の花鑑賞を楽しむ春の散歩も素敵ですね。
2021年の「梅まつり」は中止
2021年の荒山公園の梅まつりは、新型コロナウイルス感染拡大の防止のため中止となりました。

荒山公園
梅の開花時間
2月上旬〜3月中旬
住所
大阪府堺市南区宮山台2丁3番
アクセス
電車:
大阪府都市開発泉北高速鉄道線「泉ヶ丘駅」から徒歩で約20分
駐車場
有り(2021年2月10日~4月4日は有料)
※荒山公園の駐車場有料期間について詳しくはこちらのページでご確認ください
ウェブサイト
https://www.city.sakai.lg.jp/smph/kurashi/koen/shokai/kozen/
万博記念公園
梅まつりを今年も開催!
吹田市にある、言わずと知れた大阪記念公園にも梅林が2つあり、梅のシーズンにはたくさんの観梅客でにぎわいます。梅林があるのは自然文化園の中と、日本庭園。合計680本の梅が早春に見事に花開きます。
万博記念公園は「世界一の梅の品種を誇る梅林」を目指しているのだそう。そのため、毎年新しい品種の梅を収集しています。「桃山」「月の光」「朱鷺の舞」などの珍しい梅もあり、少しずつ違うそれぞれの品種の特徴を見るのもここでのおすすめの楽しみ方です。
2021年「万博記念公園梅まつり」
見頃の時期には、毎年恒例の「万博記念公園梅まつりを開催。2021年は2月13日(土)~3月14日(日)までです。
まつり期間中は、梅林内の梅について学びながら学ぶ「万博記念公園梅ガイド」や、梅花女子大学書道部による書道パフォーマンス(2月20日)、お守り袋をつくる梅の切り紙ワークショップなどのイベントを実施。また、普段は海外や免税店でしか購入できないCHOYAの高級梅酒を使ったチョコレートボンボンの販売なども。
そのほか、茶室「千里庵」での呈茶や、園内のレストラン「NORTH GARDEN」でも特別メニューとして「梅、しらす、大葉のマリナーラ ピッツァ」などが提供されます。
太陽の塔をバックに見える梅の花は、思わず写真を撮りたくなる景色!少し早い春を感じに、ぜひおでかけしてみてください。

万博記念公園
梅の開花時間
2月中旬〜3月中旬
住所
大阪府吹田市千里万博公園1-1
万博記念公園梅まつりの開催時間
9:30〜17:00(入園は16:30まで)
料金
自然文化園・日本庭園共通入園料
・大人 260円
・小・中学生 80円
アクセス
電車:
大阪モノレール「千里中央駅」から「万博記念公園駅」下車、徒歩で約5分
バス:
名神高速「吹田IC」から府道1号経由すぐ
駐車場
有り(EXPO CITY駐車場)
基本料金:30分ごとに200円
※平日・土曜日は2時間まで無料
※三井ショッピングパークカード会員またはららぽーとEXPO CITYでのお買い物2,000円以上でさらに1時間無料などの特典あり
※詳しくはこちらのページをご覧ください
ウェブサイト
梅を愛で、うららかな春のひとときを
大阪の代表的な観梅スポットをご紹介しました。新型コロナウイルスがまだまだ収束できない中、お出かけもままならない春になりそうですが、今年も梅の花は美しく春の訪れを告げてくれます。観梅を楽しむ際は、感染対策をしっかり講じてお出かけください。