日本三名園の1つとして知られる茨城県水戸市の「偕楽園」では、梅の花が開花し美しい景色をつくりだしています。夜は「チームラボ 偕楽園 光の祭」が開催されます。少しずつ暖かくなるこの季節。梅の花の下で、春を感じませんか。
3月1日(月)スタート
「チームラボ 偕楽園 光の祭」がスタートするのは、偕楽園で120年以上の歴史を持つ「水戸の梅まつり」の会期に合わせ2月13日(土)からの予定でしたが、茨城県独自の緊急事態宣言により梅まつりの開催が延期されていることから、3月1日(月)スタートとなりました。チケット販売は2月15日(月)に始まっています。
「チームラボ 偕楽園 光の祭」とは?

「チームラボ 偕楽園 光の祭」は、チームラボが行う「Digitized Nature」というアートプロジェクトの一環として行われます。デジタルテクノロジーによって、自然を破壊することなく「自然そのものが自然のままアートになる」というプロジェクトです。
会期中は、梅が咲き渡る春の偕楽園が人々の存在によって変化するインタラクティブな光のアート空間に変わります。偕楽園には「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と長期間にわたり梅が咲き渡り、訪れる日によって咲く梅の種類も違います。長い歴史を持つ偕楽園の森や庭そのものを使い「長い生命の連続性」を表現することを試みた全8作品を公開します。
以下で、8作品の中から3作品をご紹介します。
生命は連続する光 - 梅林

好文亭の目の前に広がる梅林の約1,500本の梅が光り輝きます。人々が近くを通ると音色を奏でながら強く光り、その光は放射線状に伝播します。光がやってくる方向から、同じ梅林にいる人々の存在も感じられます。
具象と抽象 - 陽と陰の狭間

偕楽園の好文亭の前に広がる松やつつじの庭園の「陽の世界」と、クマザサや大杉森、孟宗竹林が茂る閑寂な「陰の世界」の境界で行われる展示です。
人々が作品の中に入って止まると、線の集合が生まれて広がり、リアルタイムで描かれ続けます。同じ線は二度と描かれず、永遠に変化し続けます。「今この瞬間の絵は二度と見ることができない」ことを感じましょう。
増殖する生命の巨木 - 太郎杉

樹齢約800年、樹高約25m、幹回り約5.7mの巨木に、花々が永遠に咲いては散っていき、1時間で1年の時の流れを表現します。偕楽園の造園よりもはるか昔からこの地に根を下ろしてきた巨木。その木の上で花の生と死が繰り返される様により、認知を超え、長い時間の生命の連続性の上に我々が存在することを感じさせられます。
梅と光、春の夜の幻想的な競演を
偕楽園は、国の史跡及び名勝に指定された江戸後期の池泉回遊式庭園。岡山の後楽園、金沢の兼六園とならぶ「日本三名園」のひとつ。そんな歴史のある偕楽園の自然を舞台に開かれる、最新技術を駆使した光のアート展です。
青空の下の観梅とともに、夜の梅が光り輝く姿も観に行きませんか。
※今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入口で検温や手指消毒、マスクの着用、前後の人との間隔をあけて散策することなどの感染症対策が必要です。
チームラボ 偕楽園 光の祭 概要
開催時間
2021年3月1日(月)〜2021年3月31日(水) 18:00〜20:30
会期
2021年3月1日(月)~2021年3月31日(月)
※茨城県独自の緊急事態宣言の延長を受けて、2月13日(土)〜3月21日(日)に予定しておりました会期を変更いたします。
時間
18:00~20:30 (最終入場20:00)
利用料金
大人: 1,500円
中高校生: 800円
小学生以下: 無料
販売期間: 2021年2月15日(月)〜3月31日(水)
展覧会公式チケットサイト
https://kairakuengarden.teamlabticket.com/