桜の花の満開が過ぎ、はらはらと舞い散り始めています。今年はお花見を控えていた人も多いことでしょう。わずかな時間だけでも、桜の木の下を歩いて2021年の春を少しだけ感じませんか。そこで、都内近郊の桜並木のうち全長が1Km以上あるスポットをまとめました。長い順にご紹介します。
この記事の目次
渋田川 【神奈川/6.7Km】
川沿い6.7Kmがピンク色に染まる
渋田川は神奈川県伊勢原市と平塚市を流れる河川で、土安橋から立堀親水公園にかけての6.7Kmの区間に約500本の桜が咲き誇ります。

桜の開花情報
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※寒川神社の情報を参照
桜の見頃
4月上旬
アクセス
バス:
小田急線「伊勢原駅」南口、神奈川中央交通バス3番乗り場「平塚駅北口行(大田・横内経由)」もしくは「平塚駅北口行(城島・八間通り経由)」乗車7分「大田小学校前」下車後、徒歩約10分
車:
東名高速道路「厚木IC」より約10分
こだま千本桜【埼玉/5Km】
5kmの桜のトンネルに魅了される
本庄市児玉町を流れる小山川の河川敷に沿って、約5kmもの桜並木が連なる「こだま千本桜」。ソメイヨシノを中心とした約1100本が咲き誇る有名なお花見スポットです。
満開の桜が川の両岸に咲き誇る景色は圧巻のひとこと。川沿いの歩道の散歩や、自転車でサイクリングをしながらの桜鑑賞もおすすめです。

常盤平さくら通り【千葉/3.1Km】
「日本の道100選」美しすぎる3.1Kmの桜ロード
新八柱・八柱駅前から常盤平駅前を経て、五香駅前まで、桜の季節には約3.1キロも桜の花が咲き競い、640本の桜のトンネルとなる松戸市のさくら通り。「常盤平さくら通り」はその一部で日本の道100選に指定されています。
樹齢50年以上のソメイヨシノやオオシマザクラが連なり、見事な桜風景をつくります。春のドライブに絶好のスポット。シートを敷いての宴会などができない2021年のお花見は、こんな通りを走り抜けて桜の花を愛でるのもいいですね。

鎌倉山桜並木【神奈川/3Km】
「かながわの花の名所100選」選出の名所
「鎌倉山」は、鎌倉市西部にある標高約100mほどの丘陵で、自然の中に住宅地が点在するエリア。「かながわの花の名所100選」にも選出されている、鎌倉を代表する桜の名所としても知られています。
常盤口バス停から鎌倉山までの約3kmに渡って約200本以上のソメイヨシノの並木が続き、例年3月下旬から4月上旬にかけて美しい桜のトンネルを形成します。ゆったりと散策しながらお花見を楽しんではいかがですか?

唐沢川の桜堤【埼玉/3Km】
3Km続く桜並木は深谷一の桜の名所
自然豊かな深谷市を流れる「唐沢川」の桜堤は、深谷一の桜の名所として知られる、人気のお花見スポットです。桜並木が唐沢川の両岸、全長3kmに渡りつづき、4月上旬にかけて満開の花を咲かせます。桜のトンネルが川を覆い水面に映える姿や、朱色の太鼓橋と薄紅色に色づいた桜のコントラストは見事です。

大岡川プロムナード【神奈川/3Km】
あたりを桜色に染め上げる川沿いの桜並木
横浜市の弘明寺駅近くの大岡川に沿ってのびる、約3kmの「大岡川プロムナード」川沿いには約500本の桜並木が連なります。例年は夜間になると、約2500個のぼんぼりが灯り、淡いピンク色の桜の美しさが夜空に一層際立つ夜桜景色が大岡山プロムナードの春の夜の風物詩となっています。
なお、2021年のぼんぼりの点灯は規模が縮小され、3月26日~4月11日の間の金・土・日の18:00~20:00となります。点灯区間も縮小となります。

真間川【千葉/2Km】
川の上からも夜桜を楽しめる
市川市の中央を流れる「真間川」。境橋から国分川との合流点あたりまでの約2kmにわたり川沿いに桜並木が続き、桜の名所として知られています。ソメイヨシノを中心に約360本が咲き誇ります。
2021年のライトアップは3月20日~4月11日
国道14号線消防局前から菅野終末処理場付近まではライトアップも。幻想的な夜桜を眺めながら、川沿いの散策を楽しめます。2021年は3月20日(金)~4月11日(日)に実施します。
桜の開花情報
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桜の見頃
3月下旬から4月上旬まで
アクセス
電車:
①京浜急行電鉄本線「弘明寺駅・井土ケ谷駅・南太田駅」から徒歩で約5分
②横浜市営地下鉄線「弘明寺駅・蒔田駅・吉野町・阪東橋駅」から徒歩で約5分
海軍道路【神奈川/3Km】
どこまでも続く桜並木
相鉄線「瀬谷駅」の北側へ伸びる海軍道路。物資を輸送するために建設された海軍用の道路だったことから、この名称が生まれました。一般的に、県道瀬谷柏尾線瀬谷中学校前交差点から旧国道16号線(八王子街道)が交差する部分までを指し、長さは約3キロメートルもあります。
道路の脇には約500本のソメイヨシノが並び、桜の名所としても知られています。ドライブで通過しながら桜を見上げるだけでも、春の訪れを堪能できる桜並木です。

多摩川堤防沿い【東京/2.5Km】
多摩川沿いに連なる、東京西部が誇る桜並木
東京西部・福生市の中でも人気のお花見スポット「多摩川堤防沿い」。2.5kmに渡ってつづく約500本の桜並木が満開に咲き誇る光景はまさに圧巻です!

真間川【千葉/2Km】
川の上からも夜桜を楽しめる
市川市の中央を流れる「真間川」。境橋から国分川との合流点あたりまでの約2kmにわたり、ソメイヨシノを中心に約360本が咲き誇ります。川沿いの桜並木は桜の名所として知られています。
国道14号線消防局前から菅野終末処理場付近まではライトアップも。幻想的な夜桜を眺めながら、川沿いの散策を楽しめます。2021年は3月20日(金)~4月11日(日)に実施します。

桜の開花情報
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※千葉公園の情報を参照
桜の見頃
3月下旬〜4月上旬
アクセス
電車:
①京成本線「鬼越駅」・「京成八幡駅」・「菅野駅」から徒歩
②JR総武線「本八幡駅」から徒歩
ライトアップの予定
2021年3月20日(金)~4月11日(日)
二ヶ領用水【神奈川/2Km】
せせらぎの音を心地よく聴きながら桜並木を散策
江戸時代に造られたという歴史のある用水路「二ヶ領用水」は、多摩区から幸区まで全長約32kmの神奈川県下で最も古い人工用水路です。水辺の散策路として多くの人に親しまれています。
JR南武線「宿河原駅」付近の用水沿道には約340本の桜並木が約2kmに渡って続き、お花見スポットとしても有名。例年3月下旬から4月上旬にかけて、宿河原堤桜並木に並ぶソメイヨシノが見頃を迎えます。水辺を散策しながらお花見を楽しめます。

石神井川の桜並木【東京/2Km】
板橋十景にも選ばれた千本桜の名所
東武東上線「中板橋駅」の北側に流れる「石神井川」。穏やかに流れる川に沿って続く道は「板橋十景」にも選ばれている桜の名所です。
特に、双葉町から加賀までの約2kmに渡って1,000本を超える桜が咲き誇る桜が見どころスポット。川沿いを歩いて行くと、江戸時代から桜の名所として有名な北区の飛鳥山まで桜並木が続いているので、歩きながら桜を楽しむことができます。

桜の開花情報
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※浮間公園の情報を参照
桜の見頃
3月下旬~4月上旬
アクセス
(1)板橋周辺
都営三田線「板橋区役所前駅」・「板橋本町駅」のいずれの駅からも徒歩で約10分
(2)中板橋周辺の川沿い
①東武東上線「中板橋駅」北口から徒歩で約5分
②都営三田線「板橋本町駅」から徒歩で約15分
都幾川桜堤【埼玉/2Km】
弓なりに連なる桜並木
嵐山渓谷(埼玉県比企郡)で有名な槻川の下流。八幡橋から二瀬橋、学校橋までの川沿いに渡る約2kmには、約250本のソメイヨシノが弓なりの堤に連なっています。一直線ではなく、曲線を描いていることから、先の方まで続く桜並木を眺められ、壮観な景色を堪能できます。

熊谷桜堤【埼玉/2Km】
2Km続く、春の桜トンネル
荒川沿いに広がる桜の名所「熊谷桜堤(くまがやさくらつつみ)」。江戸時代から桜の名所として知られており、多くの人々を魅了してきた場所です。河川敷を約2kmに沿って咲き誇る、ソメイヨシノを中心とした約500本の桜並木は、春になると土手がピンク色に染まる圧巻の景色に。土手の下を歩いて桜のトンネルをくぐったり、土手の上から桜を見渡したり……。さまざまなお花見を楽しむことができます。
また、同じ時期に近くの菜の花畑も満開に。黄色とピンクの花と土手の芝、晴れた日には青い空の春色コントラストを楽しむことができます。

国立市通り・さくら通り【東京/1.8Km】
新たな門出を彩る、大学に続く通りの桜並木
一橋大学などがある学園都市、閑静な住宅街にある「国立市通り・さくら通り」。JR国立駅南口から一橋大学の方へ南に伸びる通りには約200本もの桜並木が立ち並び、3月下旬から4月上旬にかけて通りを鮮やかに染めます。また、大学通りの先に東西に延びるさくら通りも、その名の通り桜の名所。全長は1.8Kmに及び、どこまでも続くような桜のトンネルになります。
比較的落ち着いているので、人が多いのが苦手な方や密を避けて桜を楽しみたい方におすすめ。ゆったりとお散歩しながら、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。

相模原市役所さくら通り【神奈川/1.6Km】
1.6Km続く桜のプロムナード
相模原市役所さくら通りは「かながわの花の名所100選」にも選ばれている桜の名所です。市役所さくら通りから西門交差点までの約1.6キロメートルに、約300本のソメイヨシノが植えられる桜並木は相模原市を代表する風景になっています。春には桜のトンネルとなり、人々を春へといざないます。

善福寺川緑地・和田堀公園【東京/1.5Km】
清流に沿って咲き乱れる桜並木
善福寺川に沿って帯状に続く「善福寺川緑地」と「和田堀公園」。全長はなんと約4.2km! 春には約890本もの桜が川に垂れ下がるように咲き乱れる、絶好のお花見スポットです。例年の見頃は3月下旬から4月中旬。緑地の西端の神通橋から五日市街道の尾崎橋までの約1.5kmにわたる桜並木が見どころです。
桜並木沿いを散策したり、川にかかる橋から桜並木の絶景を写真におさめたりと、思い思いのスタイルで春の訪れを満喫できます。写真を撮るなら「尾崎橋」からがおすすめ。お散歩しながら桜をゆっくりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。

隅田公園【東京/1Km】
江戸時代から賑わう桜の名所
東京を代表する桜のお花見スポット「隅田公園」。江戸時代に8代将軍・吉宗が桜を植えたのが始まりです。隅田川の両岸に約1kmにわたり桜並木が続いており、その数約510本。川沿いに咲き乱れる桜はまさに圧巻です!
東京スカイツリーが近く、スカイツリーと桜をフレーム内に一緒におさめることができる絶好の写真スポットでもあります。屋形船や水上バスからゆっくりと桜の風景を眺めるのもいいですね。

桜の開花・満開情報
2021年の桜の開花・満開情報はこちら
桜の見頃
3月下旬~4月上旬
アクセス
電車:
①都営浅草線「本所吾妻橋駅」から徒歩で約6分
②銀座線・東武伊勢崎線「浅草駅」から徒歩で約10分
都内近郊の桜は、はらはらと舞っています。桜の花を楽しめるのは今週いっぱいといったところでしょうか。舞い散る桜の下を歩いて、最後の桜を堪能してはいかがでしょうか。