早稲田駅は、私大の雄、早稲田大学のおひざもと。キャンパスは開放的で、誰でも出入りすることができます。また、周辺には学生街が形成され、安くてボリューム満点の飲食店がたくさんあります。趣のある古書店街も健在です。
東京メトロ東西線の早稲田駅からは、都内唯一の路面電車、都電荒川線(東京さくらトラム)の終点駅「早稲田停留場」も近いので都電の旅の起点にもいいですよ。

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早稲田大学・早稲田キャンパス

 いわずと知れた有名私大、創立者は明治の元勲・大隈重信です。早稲田キャンパス内は一般人にも開放された施設が多いのがうれしいところ。とはいえ、マナーを守って散策しましょう。シンボルともいえる大隈講堂のわきに緑豊かな大隈庭園の入り口があります。その手前には、洗練されたカフェ『Uni.Shop & Cafe 125』があり、アカデミックな雰囲気の中でくつろげます。

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また早稲田キャンパス内には入場無料のミュージアムがあるのでこちらを訪れるのもいいでしょう。国内外の演劇資料を集めた「演劇博物館」、東洋美術や考古学の資料を集めた「會津八一(あいづ やいち)記念博物館」に加え、2018年にオープンする「早稲田大学歴史館」も要チェックです。

穴八幡宮

 早稲田通り沿い、馬場下町交差点にある真っ赤な鳥居が目印。石段を上った先には、麗しい朱塗りの隋神門。門をくぐると厳かな本殿が現れます。

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「高田馬場の流鏑馬」の像が出迎えてくれる通り、歴代将軍が参詣し、流鏑馬(やぶさめ)を奉納してきた神社として知られています。一方、庶民の間では虫封じのご利益があると信仰されてきました。

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さらに、冬至から節分までの間にいただける「一陽来復(いちようらいふく)」のお札も人気。一陽来復とは占い・哲学の書である『易経(えききょう)』の中の「地雷復(ちらいふく)」ゆかりの言葉。つらいこと続きで絶体絶命でもここが最低地点で、あとは上昇するだけ、これからいいことあるよ! と教えてくれるすばらしいメッセージです。毎年冬至から節分までの間に授かれます。

夏目坂通り

 「地下鉄早稲田駅前」交差点から高台の若松町方面へ南に延びるなだらかな坂です。明治の文豪・夏目漱石の生家があったことから、現在は記念碑が建てられています。ちなみにこの坂に名前をつけたのは、この地の名主であった漱石の父上だそうです。

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漱石の生家の隣にあった酒屋『小倉屋(こくらや)』は江戸の昔から続く老舗で、現在も営業しています。忠臣蔵で有名な堀部安兵衛が「高田馬場の決闘」で助太刀をする際に立ち寄り酒を飲んだといわれているそうです。漱石ファンだけでなく、忠臣蔵ファンにはたまらないスポットでもあるのです。

甘泉園公園・水稲荷神社

 甘泉園公園はもともと清水家下屋敷の大名庭園で、早稲田大学の施設を経て、現在は児童遊園とテニス場が併設された新宿区の公園となっています。この地より湧き出る水が甘く、清らかであったことが名前の由来とのこと。

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園内に入るとそこはもう別世界。池の周りを巡るだけで森林浴できます。まさに穴場の日本庭園。もちろん入場は無料です。

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そして、甘泉園公園に隣接しているのが「水稲荷神社」。歴史は古く、創建は天慶4年(941)にさかのぼり、当時は冨塚(とつか)稲荷と呼ばれていたとか。江戸のころ、椋(むく)の木から霊水が湧き出て眼病に効能があったという話が評判となり、以来「水稲荷」と呼ばれるようになりました。さらには、“水”の文字から消防関係や水商売の人たちから信仰を集めています。かつては早大敷地内にありましたが、のちに現在地に遷座しました。

漱石山房記念館

 夏目漱石が晩年居を構え多くの作品を生み出したのが、生家にも近いこの地です。家は「漱石山房」と呼ばれ、文学サロンとして多くの客人が訪れました。

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2017年の9月、新宿区立漱石山房記念館がオープン。書斎や客間などが再現され、原稿などの資料が豊富に展示されています。ブックカフェやミュージアムショップも併設されていているのもうれしいところ。観覧料(通常展)は一般が300円、月曜日が休館日です。記念館の裏には漱石公園が隣接しており、あわせて漱石を偲ぶことができます。