山手線の外側にあり、ちょっぴり存在感は薄め。でも、こちら王子駅はJR京浜東北線・東京メトロ南北線・都電荒川線が乗り入れるちょっとしたターミナル。見どころもたくさんです! まず飛鳥山。桜の名所として江戸の昔より大人気で、また洋紙発祥の地として工業地帯として栄えました。落語『王子の狐』の舞台でもあります。

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あすかパークレール

王子といえば桜で有名な「飛鳥山公園」。4月も半ばぐらいになれば、すでに葉桜となってしまいますが、桜以外にも魅力たっぷり。1年中楽しめるスポットなのです。意外と知られていないのは、モノレールの存在。しかも乗車賃はなんと無料!

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公園入口と山頂を結ぶわずか2分の乗車ですが、車内アナウンスの声はなんと北区ゆかりの女優の倍賞千恵子さん。窓からの眺めも存分に楽しめます。

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かわいらしい車両の名前は「アスカルゴ」。なんと16人乗りでエアコン完備、車いすやベビーカーも乗車できる優れものでした。

飛鳥山公園

広大な飛鳥山公園をひと通り堪能するには、1日では足りないかも。桜の季節は言うに及ばず、花と緑が季節ごとに鮮やかな彩りで迎えてくれます。深い緑を抜けると舞台と噴水がある「多目的広場」。そして「児童エリア」には色とりどりのユニークな遊具の他に都電と、蒸気機関車D51(通称、デゴイチ)の車両が展示されていて中に入れます。子どもたちも大興奮!

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旧渋沢庭園のエリアでは、国の重要文化財である貴重な建物を間近に見ることができます。そして特筆すべきは「3つの博物館」が連なっていること。「紙の博物館」、「北区飛鳥山博物館」、「渋沢資料館」です。どれも好奇心をくすぐります。さらに、王子駅北側には、「お札と切手の博物館」まであります。

名主の滝公園

こちらは豊富な緑と水辺の自然に加え、複数の滝の流れが楽しめる正真正銘の「都会のオアシス」。前後左右はもちろん、頭上には生い茂る木々の枝。森林浴気分で散歩が楽しめます。

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加えて絶え間なく聞こえる滝の流れる音……まさに、ヒーリングミュージックのようで自然と心身がリラックスできます。

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ところどころにベンチが配置されているので、ゆっくりと腰を据えて落ち着けるのもうれしいところ。暑い夏でも涼しく過ごせるスポットが見つかります。まさに、穴場。

王子稲荷神社

王子稲荷は歴史も由緒もある神社で、東日本のお稲荷さんを取りまとめる役割があり、徳川将軍家の祈願所とされるほど。

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落語『王子の狐』の舞台でもあり、大晦日の「狐の行列(といっても、正体は狐に扮した人の行列)」も有名です。境内に幼稚園があるため、平日は正面の神門ではなく急こう配の「王子稲荷の坂」から境内へ進みます。

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本殿の奥、この赤鳥居を抜けると持ち上げて願い事をする「お石さま」と、狐の住処だったといわれる「お穴様」を拝むことができるので、訪れた際はぜひご参拝なさってみては。

扇屋

王子さんぽのお土産におすすめしたいのが、「扇屋」の玉子焼きです。

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扇屋は、落語『王子の狐』の噺に出てくる料亭で、創業はなんと1648年にさかのぼります。現在は駅北口を出て音無親水公園そばのビル正面の小売りスペースで販売しています。

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お店のスタッフが見当たらないときは、店頭のブザーを押すとすぐに裏から出てきてくれます。「厚焼き玉子」は一折1,300円(税込)。江戸時代には高価だった砂糖がふんだんに使われ、まるでケーキのようなぜいたくな甘さとコクが口の中に広がります。