東京都内での移動となると、真っ先に思い浮かべるのは鉄道やバス。あるいは乗用車、タクシーでの移動かと思います。
でも大きな川があり海もすぐ近くにある東京都内の移動には、水上バスなどの船という手段があることを忘れていませんか?陸路で行くにはちょっと面倒な移動でも、水上のルートなら意外にラクなことも!
運賃は若干高めですが、乗るだけでプチ旅行気分も味わえるのでお得感があるかも?今回は5つのルートをご紹介します!
浅草(吾妻橋)→お台場海浜公園
松本零士さんデザインの宇宙船のような船も!
お台場方面に鉄道で行こうとすると真っ先に思い浮かぶ交通手段が、ゆりかもめやりんかい線を使うルート。でも浅草の吾妻橋から水上バスで行くこともできるんです!浅草観光の後にお台場に行くプランはいかがですか?
通常の船に加え、漫画家・松本零士さんデザインの未来的なデザインの水上バス「ホタルナ」「ヒミコ」も運行しています。

「ホタルナ」(上)は、宇宙船イメージのシルバー・メタリックの流線形ボディにガルウィングの扉で、船外で景観が楽しめるよう屋上に遊歩甲板が設定されているのが特徴です。
「ヒミコ」(下)は、「ティアドロップ(涙滴)」をイメージコンセプトに、「子どもたちが乗ってみたいと思ってくれる船」としてデザイン。船内では銀河鉄道999の鉄郎・メーテル・車掌さんの放送を聞くことができます。

お台場海浜公園までの所要時間は、日の出桟橋乗り換えの通常便で80分、「ホタルナ」「ヒミコ」ならそれぞれ60分、50分の船の旅です。
浅草の乗り場は東京メトロ・都営地下鉄・東武伊勢崎線の浅草駅から徒歩約2分、隅田公園(台東区側)内にあります。
料金
・通常便(日の出桟橋乗り換え)
大人(12歳以上) 1,260円、小人 (6歳~11歳)630円
※幼児(1歳〜6歳未満)は、大人1人につき1名が無料。2人目からは小人料金
・ホタルナ、ヒミコ
大人 1,560円、小人 930円、幼児 300円
※ホタルナ、ヒミコは乗船整理券代300円を含む
※ホタルナ、ヒミコは大人1人につき同伴の幼児1名までは乗船整理券代のみで乗船可能。2人目からは小人料金
時刻表
http://www.suijobus.co.jp/price/?ride=asakusa&getoff=odaiba
予約
https://www.suijobus.co.jp/system/reserve/form/regular/insFormStep2.php
浅草(吾妻橋)→浜離宮
浜離宮の入園料金も含まれる料金でおトク
浜離宮は、潮入の池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園です。
潮入の池とは、海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変えるもので、現在実際に海水が出入りしているのはこの浜離宮だけになります。
シーズンになると桜や菜の花、コスモスなどの花が美しく咲き誇ります。
そんな浜離宮に向けては、同じ浅草吾妻橋から乗船します。でもお台場までは行かずに途中の浜離宮で下船します。
ちなみに浜離宮での下船には浜離宮の入園料が含まれています!浜離宮の入園料は一般で300円ほどなので、なかなかおトクです。所要時間は45分です。

料金
大人(12歳以上) 980円、小人 (6歳~11歳)370円
※幼児(1歳〜6歳未満)は、大人1人につき1名が無料。2人目からは小人料金
時刻表
http://www.suijobus.co.jp/price/?ride=asakusa&getoff=hamarikyu
予約
https://www.suijobus.co.jp/system/reserve/form/regular/insFormStep2.php
浜離宮について
- 開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
- 休園日:12月29日~1月1日
- 入園料:一般 300円、65歳以上 150円(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
- 無料公開日:みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
葛西臨海公園⇔お台場海浜公園
お台場と葛西臨海公園・水族園の両方楽しむ!
海に面し広々とした葛西臨海公園には、展望レストハウスや臨海水族館、緩やかな勾配の芝生が広がり、手ぶらでバーベキューを楽しむことができるバーベキュー場もあります。
また、地上117m、17分間の壮大な空中散歩を楽しめる、大観覧車も見どころの1つです。

そんな葛西臨海公園、水上バスでお台場海浜公園ともつながっているんです!どちらかを満喫した後に水上バスでもう一方に移動するのはいかがでしょうか。途中東京ゲートブリッジやレインボーブリッジも間近に見られますよ!

葛西臨海公園の発着場は水族園の近く。お台場海浜公園の発着場は、公園内、アクアシティお台場正面付近です。
便数は多くなく運行しない日もあるのですが、水族館とお台場を1日で楽しめる欲張りなルートでおすすめです!所要時間は45分~50分です。

料金
大人 1,130円、小学生は大人料金の半額相当
時刻表・運行カレンダー
・葛西・お台場周遊
http://www.tokyo-park.or.jp/waterbus/course/03.html
・浅草・葛西クルーズ
https://www.tokyo-park.or.jp/waterbus/course/02.html
葛西臨海公園について
葛西臨海公園は無料開放公園ですが施設によって開園時間・入園料は異なります。
・葛西臨海水族園
http://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/
・ダイヤと花の大観覧車
矢切の渡し(葛飾区柴又⇔千葉県松戸市)
都内に現存する唯一の江戸川の渡し船
「矢切の渡し」は、江戸時代の初期から続く、葛飾区柴又と対岸の千葉県を結ぶ、江戸川の渡し船。都内に唯一残る貴重な渡し場です。川を渡るのにかかる時間は5分程度です。
矢切の渡しが世に広まったのは、この地を舞台にした小説「野菊の墓」(1906年・明治39年)で、その後、細川たかしさんの歌謡曲「矢切の渡し」(1982年・昭和57年)の大ヒットや映画「男はつらいよ」などで全国的に知れ渡り、再び脚光を浴びました。

葛飾側の乗り場は江戸川の広い河川敷にあるため少し分かりにくいかもしれません。
また、千葉県側の河川敷はゴルフコースになっているため、葛飾から渡った後はもう一度乗船して戻るか、歩いて15分ほどの場所の西蓮寺内にある野菊の墓の文学碑を見た後に、北総線の矢切駅までさらに15分歩くルートをおすすめします。

料金(片道)
大人 200円、子ども 100円
営業時間
- 夏季:毎日運航10:00~16:00頃
- 冬季:土日祝日、庚申の日のみ運航10:00~16:00頃
※荒天の場合のほか、臨時でお休みになる場合あり
公式サイト
東京ウォータータクシー
自由度の高い、東京の新しい移動手段!
「東京ウォータータクシー」は2016年8月から社会実験の一環として始まった、東京の新しい交通手段です。出発地と目的地、そして時間を選べるため自由度がとても高いのが特徴です。
船は最大6名まで乗ることができ、料金も6人で割れば1人あたり比較的リーズナブルな金額で東京のウォーターフロントを満喫することができます。

「スグ乗る便」は、当日~7日以内に乗りたいときに利用できます。乗降場を日本橋、品川、吾妻橋など10か所から選べます。料金は30分ごとに6,750円なので、6人で1時間乗れば1人あたり2,250円になります。
「貸し切り便」は、7日より先の日程で東京ウォータータクシーを利用したいときに。乗降場は30か所から選べます。60分以上の利用が必要となります。

「築地・浅草・日本橋 1,000円シャトル便」というものもあり、これは、この3つのエリア間を決まったダイヤで運行している船に、乗合制で乗船するものです。こちらは1人1区間1,000円~の料金体系です。
好きな時に好きな所へ行ける手段の一つとして、東京ウォータータクシーも新しい選択肢にしてみてはいかがでしょうか?

料金
- スグ乗る便:1航海あたり30分ごとに6,750円(乗降場に限らず時間制料金)
- 貸し切り便:1航海につき標準料金60分13,500円
- 築地・浅草・日本橋 1,000円シャトル便:1人あたり1区間 1,000円、2区間 1,500円、3区間 2,000円(3歳以下無料)
営業時間
- スグ乗る便:12:00~21:00(予約受付11:00~19:00)
- 貸し切り便:9:00~20:00
- 築地・浅草・日本橋 1,000円シャトル便:運航日・ダイヤは公式サイトで確認
公式サイト
いかがでしたか?
普段は都内の移動だと電車・地下鉄・バスなどの地上の交通機関しかなかなか思い浮かばないと思いますが、船というめぐり方もあるんですね!
いつもと違う移動手段だと、1時間程度でもプチ旅行気分を味わえるもの。ぜひ都内の日帰りレジャーのプランの参考にしてみてくださいね!
※天候などにより時間の変更や欠航することもありますのでご注意ください。