目黒といえば落語『目黒のさんま』でおなじみ。舞台は目黒川からちょっと登った「茶屋坂」だといわれていますが、諸説あります。江戸時代のこのあたりは富士山がよく見える景勝地で、茶屋も大いに繁盛していたのだとか。そんな時代に思いを馳せながら、目黒川沿いの散歩が楽しいですよ。また、目黒雅叙園敷地内に「八百屋お七の井戸」の跡があり、江戸の歴史を感じられます。

一方、目黒川とは反対側の白金台方面には、庭園美術館と自然教育園が隣接。駅からのアクセスもいいので、セットで訪れてみてはいかがでしょうか?

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ホテル雅叙園東京(目黒雅叙園)

目黒雅叙園といえば、日本初の総合結婚式場。目黒駅西口から急な行人坂を下ると左手に見えてきます。恋する人に会いたいあまり放火をして火あぶりの刑になった江戸の女性お七ゆかりの寺があった縁から、敷地内には「お七の井戸」の跡地に説明板が設置されています。

 

建物は豪華絢爛な和風建築で、式場や本格的なレストランがメインですが、滝と庭園を眺めながらくつろげるカフェラウンジ『パンドラ』や、東京都指定有形文化財の通称「百段階段」(旧目黒雅叙園の3号館。昭和10(1935)年に建てられた木造建築)もあります。結婚式にお呼ばれする以外で訪れてみるのもおすすめです。

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大鳥神社

目黒通りと山手通りが交差するところに、目黒区内でもっとも古い歴史をもつ神社である「大鳥神社」があります。創建年代は不明ですが、大同元年(806年)までさかのぼるともいわれています。

 

こちらの神社は「目黒のお酉様」と呼ばれ親しまれているように、11月の酉の日に熊手を売る「酉の市」が有名。熊手は財をかきこむ縁起物とされており、特に商売繁盛にご利益があるそうです。また、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が大鳥神社に白鳥として現れたという伝説があり、社紋(神社の家紋)が鳳凰になっています。そのほか、十字架の形をした「切支丹(キリシタン)灯籠」や御神木の大銀杏など、こぢんまりとした境内ですが見どころはたくさんあります。

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目黒寄生虫館

世界でもほかに例を見ない、「寄生虫」をテーマに展示する小さな博物館です。寄生虫なんて自分には関係ない……と思うかもしれませんが、サバなどにはたいていいるアニサキスなどを見れば、たちまち身近なものとして感じられます。展示は、実物の寄生虫をホルマリン漬けにした標本やわかりやすい展示パネル、人体に寄生するサナダムシと同じ長さのヒモなどと趣向に富んだ内容となっています。

 

こんなに充実した内容なのになんと入館料は無料。学生のデートスポット、訪日外国人の観光スポットとして人気があるのも納得。ミュージアムショップで売られている寄生虫をモチーフにしたTシャツやキーホルダーなどが意外とかわいらしく必見です。

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茶屋坂(「目黒のさんま」舞台)

大きな白い煙突が目印の目黒清掃工場。その近くに茶屋坂があります。ここは落語「目黒のさんま」の舞台といわれています(諸説あり)。坂のふもとに「茶屋坂街かど公園」があり、石碑と説明板により歴史やいわれについて説明がなされています。それによると、この坂の上に「爺々ヶ茶屋(じじがちゃや)」と呼ばれる茶屋があり、江戸3代将軍家光や8代将軍吉宗が鷹狩りの際にたびたび立ち寄ったとされています。当時このあたりは清水が湧き、富士山を一望する景勝地だったそうで、きれいな水で淹れた茶で喉を潤しながら江戸の将軍たちは絶景を楽しんだそうです。

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自然教育園と庭園美術館

自然教育園は国立科学博物館付属。公園や庭園ではなく、自然を学習する場所です。自然教育園は今から約500年前、江戸時代以前のお屋敷がはじまりで、大正時代までは立ち入りが禁止されていたため手つかずの自然が奇跡的に残されています。園内には湿地や小川などが自然そのままの姿で残されており、自然観察や森林浴が楽しめます。

 

自然教育園に隣接して庭園美術館もあります。こちらは、皇族だった朝香宮(あさかのみや)邸として昭和8(1933)年に建てられた建物を美術館にしたもの。アール・デコ様式の建物は外観だけでなく室内も優美で見飽きません。

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