2019年、鎌倉で見られるあじさいの名所をまとめてご紹介します。関東圏で有名な「鎌倉」、「長谷」エリアから混雑を避けられる穴場スポットまで。梅雨時期に美しく咲くあじさいの開花時期や見頃の情報もお届けします!
本覚寺
あじさいが端正に花を開く名所
15世紀に開山した「本覚寺(ほんがくじ)」。JR鎌倉駅から東に歩いて約5分ほどのこの寺は、二代目の住職が日朝上人(にっちょうしょうにん)だったことから、市民からは「日朝さま」という名で親しまれている寺です。
この本覚寺、鎌倉髄一の商売繁盛の御利益があり、正月の初えびす(三が日)と本えびす(1月10日)には全国からの多くの参拝客で賑わいます。
本覚寺があじさいの名所として紹介されることは多くないのですが、本堂の近くに5株ほどのあじさいが端正に花を咲かせ、ゆったりとあじさいを楽しめますよ。

本覚寺
住所
神奈川県鎌倉市小町1丁目12−12
開花時期
6月上旬~6月下旬
お問い合わせ
アクセス
電車:
JR・江ノ電線「鎌倉駅」から徒歩で約5分
ウェブサイト
報国寺
竹林が醸し出す幻想的な雰囲気
鎌倉駅からバスで約7分、14世紀に足利尊氏の二代前にあたる足利家時が開いたのが「報国寺」。その魅力は何といってもその美しい竹林です。その幻想的な雰囲気は息を飲む美しさ。外国人観光客にも人気の名所です。

報国寺に咲くあじさいの数自体は決して多くありませんが、美しく整えられた竹林とともに、風情ある報国寺の雰囲気をそのままに、静かに花を開いているのが見どころです。

報国寺
住所
神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目7−4
開花時期
6月上旬~6月下旬
お問い合わせ
営業時間
①拝観時間 9:00〜16:00
②休業 12月29日〜1月3日
利用料金
・拝観料 200円
・抹茶(干菓子付) 500円
アクセス
電車:
JR・江ノ電線「鎌倉駅」からバスで約7分
ウェブサイト
妙本寺
日蓮宗最古の寺院に散りばめられたかのように咲くあじさい
JR鎌倉駅から東に歩いて約9分ほど。本覚寺を過ぎたあたりにあるのが「妙本寺(みょうほんじ)」です。日蓮上人を開山として13世紀に創建され、池上本願寺、身延山久遠寺とならぶ、日蓮宗最古の寺院になります。
本堂の前や、梵鐘へ続く階段の両側、二天門の前など、広々とした妙本寺境内の各所に散りばめられたようにあじさいが花を咲かせます。古刹のややひっそりとした雰囲気の中咲く様子は、すっかり周囲に溶け込んでいるかのようです。

妙本寺
住所
神奈川県鎌倉市大町1丁目15−1
開花時期
6月上旬〜6月下旬
お問い合わせ
営業時間
寺務所 9:00〜17:00(常時開門)
アクセス
電車:
JR・江ノ島電鉄「鎌倉駅」から徒歩で約10分
ウェブサイト
海蔵寺
源氏山の北側にある「花の寺」
鎌倉駅から北へ徒歩約20分のところ、源氏山の北側にある「海蔵寺(かいぞうじ)」。四季折々の花が何かしらいつも見頃を迎えているとして花の寺とも数えられる名所です。
早春の時期なら見事な枝垂れ梅が咲き、春から夏にかけては手入れの良く行き届いた庭園に菖蒲、参道沿いにあじさいなどが咲き誇ります。また、秋になると紅葉も美しいですよ。

海蔵寺
住所
神奈川県鎌倉市扇ガ谷4丁目18−8
開花時期
6月上旬~6月下旬
お問い合わせ
営業時間
9:30〜16:00
利用料金
境内志納(十六ノ井拝観)100円
アクセス
電車:
JR・江ノ電線「鎌倉駅」から徒歩で約20分
車:
横浜横須賀道路「朝比奈IC」から約20分
駐車場
有り
20台
ウェブサイト
鎌倉宮
白い鳥居が特徴のひとつ
鎌倉駅から北東に約30分ほど歩いたところにある神社が「鎌倉宮(かまくらぐう)」。白い鳥居が特徴的なこの神社は、鎌倉幕府の打倒に尽力した護良親王を祀るために明治天皇がこの地に創建した神社です。
道の途中にある鶴岡八幡宮に比べれば小さな神社ですが、鎌倉宮の鳥居から本殿までの間と、拝観料を払って入る宝物殿エリアのどちらにも凛とした空気に合うあじさいが咲き並びます。珍しい白い鳥居と一緒に写真を撮ってみるのもおすすめです。

鎌倉宮
住所
神奈川県鎌倉市二階堂154
開花時期
6月上旬~6月下旬
お問い合わせ
営業時間
9:30〜16:30(入場は16:00まで)
利用料金
・小学生 150円
・中学生 150円
・高校生 150円
・大人 300円
アクセス
電車:
JR・江ノ電「鎌倉駅」から徒歩約30分
バス:
JR・江ノ電「鎌倉駅」からバスで約10分
ウェブサイト
長谷寺
鎌倉一のあじさいの名所
鎌倉観光において、鎌倉の大仏と並ぶ有名な観光スポットといえばこの「長谷寺」。長谷寺の創建は8世紀、中臣鎌足の孫の藤原房前によって、十一面観音像を本尊として創建されたといわれています。
長谷寺の経蔵(輪蔵)の背後にある斜面に植えられたあじさいは、130段ほどの階段が続く山道に40種類以上約2500株。斜面を登ると、あじさいの向こうに由比ヶ浜も見えます。あじさいの時期は休日だけでなく平日も込み合うのが長谷寺ですが、訪れるのは必須の名所です。御朱印もいただけますよ。
あじさい路は細く、混雑時にはあじさい路のみ入場規制を行うこともあります。混雑が予想された段階で、境内入口でお1人様1枚ずつ整理券の配布を開始。整理券と拝観券があれば、当日午後5時までに限りお寺へ再入場可能です。混雑状況に応じて、整理券の配布を午後3時に終了する場合もあるので、お早めに出かけてみてください!

長谷寺
住所
神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
開花時期
6月上旬〜6月下旬
お問い合わせ
営業時間
・夏 3月〜9月 8:00〜17:00(閉山 17:30)
・冬 10月〜2月 8:00〜16:30(閉山 17:00)
利用料金
拝観料
・大人 400円
・小学生 200円
アクセス
電車:
江ノ電「長谷駅」から徒歩で約5分
バス:
JR 横須賀線「鎌倉駅」からバス乗車「長谷観音」下車、徒歩で約5分
車:
横浜横須賀道「朝比奈IC」から約30分
駐車場
有り
約30台(30分300円)
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光則寺
約200種類の山あじさい
1274年創建の日蓮宗のお寺、「光則寺(こうそくじ)」。日蓮上人の弟子日朗上人が、5代執権の北条時頼の側近・宿屋光則の屋敷に開きました。また、13世紀に日蓮上人が「立正安国論」を幕府に差し出した場所としても知られています。
光則寺は季節によって美しい花を見られる花のお寺として知られています。特に山あじさいは、鎌倉随一の品種約200種以上が楽しめます。見頃の時期になると、静かなたたずまいで境内にて花を咲かせますよ。その景色は長谷寺のあじさいの賑やかさとは実に対照的です。

光則寺
住所
神奈川県鎌倉市長谷3丁目9−7
開花時期
5月中旬~6月上旬
お問い合わせ
営業時間
拝観時間 7:30~日没
利用料金
・小学生 無料
・中学生 無料
・高校生 100円
・大人 100円
アクセス
電車:
江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩で約7分
バス:
京浜急行・江ノ電バス大仏・大船・藤沢行きなど
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御霊神社
江ノ電とあじさいの組み合わせが人気の撮影スポット
「御霊神社(ごりょうじんじゃ)」は、門前を走る江ノ電とあじさいの組み合わせがおなじみ。撮影場所としても1、2を争う人気スポットです。御霊神社自体は、平安時代にこの地域を領地としていた鎌倉権五郎景政を祭神とする神社です。

あじさいは例年6月中旬~7月上旬にかけて見頃を迎えます。境内にも、あじさいは静かに咲いています。訪れた際には門前での撮影だけでなく、お参りもしておきたいところですね。

御霊神社
住所
神奈川県鎌倉市坂ノ下4-9
開花時期
6月上旬~7月上旬
お問い合わせ
営業時間
9:00〜17:00
利用料金
・大人 100円
アクセス
電車:
江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩で約5分
ウェブサイト
稲村ケ崎公園
三浦半島原産のあじさいを見られる穴場スポット
長谷寺や北鎌倉の明月院の陰にすっかり隠れてしまいますが、「稲村ケ崎公園」にも実はあじさいが咲いています。三浦半島や房総半島といった温暖な地域に古くから自生していたあじさいが、ここでも花を開いているのです。
上の展望台にも、また下の芝生部分にも、三浦半島原産のあじさいを見ることができます。海を見ながらのあじさいを見られる稲村ケ崎公園は、実はあじさいの穴場スポットかもしれません。
稲村ケ崎公園は晴れた日に南の沖に伊豆大島、西には七里ガ浜、腰越、江ノ島、富士山が連なって見える絶景スポット。景色も最高ですよ!

稲村ヶ崎公園
住所
神奈川県鎌倉市稲村ガ崎1丁目19
開花時期
6月上旬~6月中旬
お問い合わせ
アクセス
電車:
江ノ島電鉄「稲村ヶ崎駅」から徒歩で約5分
ウェブサイト
成就院(参道にあじさいはありません)
あじさいは宮城県南三陸町に寄贈され、ごく一部で咲くのみに
鎌倉でも有数のあじさいの名所であった「成就院」のあじさい参道。しかし、2019年に迎える創建800年に向け、老朽化した参道の改修工事を2015年から開始。これに伴い、参道脇のあじさいは東日本大震災の被災地・宮城県南三陸町へ寄贈されました。
現在は、宮城県の県花であるハギが植えられ始めています。もともとは260株ほどあったあじさいですが、現在は少しだけ残っています。

成就院
住所
神奈川県鎌倉市極楽寺1丁目1−5
開花時期
6月上旬〜6月下旬
お問い合わせ
営業時間
8:00〜17:00
利用料金
無料
アクセス
電車:
江ノ電線「極楽寺駅」から徒歩で約5分
ウェブサイト
いかがでしたか?
今回は関東でも神奈川県「鎌倉」と「長谷」周辺のエリアを中心に名所や見頃のおすすめをまとめてご紹介しました。梅雨のジメジメした季節はついつい屋内で過ごしてしまいがちですが、ぜひ鎌倉のあじさいの名所を訪れてみてください!