JR「大阪駅」を中心にとした「大阪市北区」。「グランフロント大阪」や「大阪ステーションシティ」など、商業施設・オフィスビルが集中するエリアとして有名です。しかし、そのほかにも、自然、歴史、文化に富んだ名所が点在しており、大阪の魅力がぎゅっと濃縮されています。今回は、そんな大阪市北区の数ある観光スポットの中から5箇所を厳選してご紹介しましょう!
梅田スカイビル(新梅田シティ)
超高層ビルの真下に佇む、都会のオアシス
JR「大阪駅」、阪急「梅田駅」から徒歩7分ほど。いわゆる「うめきた」と呼ばれるエリアにあるのが「梅田スカイビル」です。商業施設やオフィスビルが集中する大阪駅周辺ですが、梅田スカイビルは「都会のオアシス」として知られています。
グランフロントからもはっきりと望める、2本の超高層ビル。
大阪のランドマークとして知られ、世界的にも有名な建築物として多くのインバウンド観光客が訪れています。タワーイースト(東棟)、タワーウエスト(西棟)から成っており、最上部には2棟を連結させる円形の「空中庭園展望台」が設置されています。
都会のオアシスと呼ばれる所以は、そんな高層ビルの足元にあります。敷地内には「中自然の森」と「新・里山」と呼ばれる2つのエリアがあり、都会のど真ん中でありながら豊かな自然のなかでリフレッシュすることができるのです。
中自然の森
梅田スカイビルとウェスティンホテルの間にある深緑の森。約50種類・約2,100本の樹木が生い茂り、外界と断絶された異空間が広がっています。森の中心には小さな滝が流れており、マイナスイオンたっぷり!思わず深呼吸したくなってしまいます。
新・里山
オフィスビルの真下に里山の原風景を再現。田んぼや四季折々の野菜や果物が実る畑があり、地元の小学生たちが中心となって管理されています。敷地内には爽やかな風が吹き抜ける小径が続いており、ベンチに座りながらぼーっと過ごせば気分もリフレッシュできますよ。
また、高さ173mの空中庭園展望台からは夕暮れ・夜景の景色が格別!大阪の街並みを360度一望できるので、是非立ち寄ってみてくださいね。

【お問い合わせ】
06-6440-3899(受付時間:9:30~17:00)
【営業時間】
9:30~22:30(最終入場 22:00)
※空中庭園展望台
※その他季節により変更があります
【定休日】
無し
【利用料金】
大人:1,500円
4歳〜小学生:700円
【アクセス】
電車:
JR「大阪駅」、阪急・地下鉄・阪神「梅田駅」から徒歩約7分
車:
阪神高速道路「11号線」「梅田ランプ」から約5分
【駐車場】
有り
460台
1時間:400円 以降15分:100円
【ウェブサイト】
中之島公園
大阪みどりの百選にも選ばれた、水・緑・建築が調和する公園
堂島川と土佐堀川に挟まれた約3kmの中州「中之島」。
水の都・大阪の象徴として知られ、その東側は大きな公園として整備されています。
中之島公園の中央付近にあるのは、東西500mの広大なバラ園。
毎年5月〜10月に様々な品種のバラが咲き誇り、可憐な姿に心癒されることでしょう。
また、川沿いには遊歩道が整備されており、長閑な川面を眺めながらゆっくりとリバーサイドウォーキングを楽しめます。遡ること江戸時代から、大名の蔵屋敷や商人の店が立ち並んでいた中之島界隈。その影響は現代においても色濃く表れており、日本銀行の大阪支店をはじめ、数々の商業ビルが立ち並んでいます。
また、「大阪市中央公会堂」や「大阪府立中央図書館」など、明治から大正にかけてのレトロな建築物も並んでおり、歴史・建築巡りとしてもおすすめです。特に夜間は美しくライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に。「難波橋」や「ばらぞの橋」、「中之島ガーデンブリッジ」など、数多くの橋も綺麗なので、デートコースにもぴったりですよ。
【お問い合わせ】
06-6312-8121(北部公園事務所)
【アクセス】
電車:
地下鉄・京阪電車「淀屋橋駅」、「北浜駅」1号出口すぐ
バス:
JR「大阪駅」からバスで約7分
車:
JR大阪駅から2km 10分御堂筋線経由
【駐車場】
なし
【ウェブサイト】
大阪市中央公会堂
一人の実業家の夢が形となった、中之島のシンボル的存在
中之島エリアの中にある「大阪市中央公会堂」。
中之島、大阪市のシンボルとも称される、誇り高き大阪商人を象徴する建造物です。
ことの発端は、明治時代に名を馳せた商人・岩本栄之助。
北浜の風雲児とも呼ばれた相場師。「市民のために公会堂を作りたい」という想いのもと、100万円の寄付金を持って着工が開始。その後、無念ながら岩本栄之助はこの世を去りますが、大正7年(1918年)に彼の意思を継ぐ形で大阪市中央公会堂は完成しました。
実施設計を行ったのは、東京駅の設計者でもある辰野金吾。
鉄骨煉瓦造のネオ・ルネッサンス様式を基調とし、近代日本の雰囲気が全面に表れています。希少な公会堂建築の中でも特に完成度が高く、歴史的価値の高いことから、平成14年(2002年)に国の重要文化財に指定されました。
公会堂内部の「展示室」「自由見学エリア」は無料で見学可能。また、毎週木曜日には館内を巡るガイドツアーも実施されています。普段は立ち入れない「貴賓室」として使われていた特別室も見学でき、壁や天井に描かれた日本神話に関する絵画をはじめ、重厚たる扉に施された職人芸や国産大理石の床など、大阪市中央公会堂の魅力に触れる時間を過ごせますよ。
大阪を代表する実業家が描いた、公会堂を造るという夢。
竣工から100年以上経った現代でも、多くの人々に日本の誇りと感動を伝え続けています。

【お問い合わせ】
06-6208-2002
※ガイドツアーは要予約
【営業時間】
展示室 9:30~20:00
ガイドツアー
毎週定期開催(公式サイト要確認)
・10:00~10:30(受付9:45~)
・11:00~11:30(受付10:45~)
【利用料金】
無料
ガイドツアー
・ベーシックコース 500円 ガイドツアー(お土産付)
・スペシャルコース 2,000円 ガイドツアーとレストランランチ(お土産付)
【アクセス】
電車:
地下鉄「淀屋橋駅」から徒歩約5分
バス:
JR「大阪駅」からバスで約7分
車:
JR大阪駅から2km 10分御堂筋線経由
【駐車場】
なし
【ウェブサイト】
天神橋筋商店街
天下の台所の一翼を担った、日本で最も長いアーケード商店街
全長約2.6kmにもなる、日本最長の「天神橋筋商店街」。
南の天神橋筋1丁目から北の天神橋筋7丁目まで、南北に伸びるアーケード商店街です。
天神橋筋商店街の始まりは、江戸時代初期と言われています。承応2年頃(1653)に生まれた約2.3kmの青果市が前身とされており、「大阪天満宮」や交差する「寺町通」に立ち並ぶお寺への参拝客で賑わいました。
また、現在の天満駅近くにある「天満青果市場」には、新鮮な野菜や果物が集まっていました。「天下の台所」と呼ばれる食の大阪の中心地として、さらなる活気に溢れていきます。
そんな天神橋筋商店街には、約600店舗が軒を連ねています。大阪の商売っ気が色濃く表れている激安商店や居酒屋、雑貨屋など、興味深いお店が盛りだくさん!たこ焼きやコロッケなどをつまみ食いしながら、1丁目から7丁目まで歩いてみてはいかがでしょうか。

大阪天満宮
商店街を表参道とした、菅原道真が祀られる学問の神社
天神橋筋商店街から脇道に入った場所にある「大阪天満宮」。
地元民からは「天満(てんま)の天神さん」と呼ばれ、親しまれている神社です。
その歴史は古く、遡ること平安時代。天暦3年(949)、村上天皇の勅命により、菅原道真が創建したと伝えられています。学問の神として信仰されている菅原道真が祀られており、受験シーズンになるとたくさんの学生が合格祈願に訪れることでも有名です。
現在の本殿は、天保14年(1843)に再建されたまま現存。
また、伊勢神宮の古材を使って建てられた「梅花殿」、本殿東側に建っている「参集殿」は国の登録文化財に指定されており、歴史的価値の高い建築物を観ることもできます。
毎年7月24日〜25日には「天神祭」が開催。
菅原道真の命日である25日前後に開かれ、1,000年以上前から続いている歴史あるお祭りです。大阪三代夏祭りのひとつとしても有名で、25日には約5,000発の花火が打ち上げられます。

【お問い合わせ】
06-6535-0025
【アクセス】
電車:
地下鉄谷町線・堺筋線「南森町駅」から徒歩約5分
車:
阪神高速道路「環状線北浜出口」から数分
【駐車場】
有り
9:00~17:00
収容台数 30台
【ウェブサイト】
いかがでしたか?
今回は、大阪市北区の観光名所を5箇所ご紹介しました。
都会のど真ん中に佇むオアシスをはじめ、中之島エリアの公園や歴史的建築物、日本最長の商店街など、北区にはバリエーション豊かな観光スポットが集中しています。商業施設でお買い物も良いですが、せっかくなら、大阪の雰囲気を色濃く感じられる場所で過ごしてみませんか?