伊豆半島の真ん中に位置する「静岡県伊豆の国市」。沼津市と伊豆市に挟まれる形で広がっており、長閑な田園地帯を中心とした里山風景を観ることができます。しかし、自然美だけでなく、歴史に深い地域としても知られ、数々の建築物が残存。今回は、そんな静岡県伊豆の国市の観光名所を5箇所ご紹介します!
伊豆の国パノラマパーク
くつろぎ空間から富士山を眺められる、絶好のビューポイント
葛城山の山頂に位置する「伊豆の国パノラマパーク」。
伊豆の国市の代表的な観光スポットとして人気で、富士山から駿河湾まで一望できるビューポイントとして知られています。
標高31m地点にある山麓駅からロープウェイで山頂駅までGO!
最大傾斜36度の急勾配で、標高442mの頂上まで一気に運んでくれます。ロープウェイから徐々に絶景が広がり、山頂からの眺望に胸が踊ることでしょう。

山頂駅に降り立つと、目の前には空中公園が広がります。
早速向かいたいのは、富士山と駿河湾、伊豆半島まで一望できる展望デッキ。特に「富士見テラス」は、ゆったりと景色を眺められる休憩施設として人気。有料・予約制になりますが、プレミアムラウンジではソファエリアや石張りエリアがあり、絶景にゆっくり浸ることができますよ。
また、空中公園内には4つの散策コースが設けられています。
山頂展望コース、駿河コースなど、いずれも片道30分程度で歩ける道のり。標高442mの深緑のもと、ゆっくりと森林浴を楽しんでみてはいかがでしょうか。

【お問い合わせ】
055-948-1525
【営業時間】
夏季(2月16日~10月15日)/9:00~16:40
冬季(10月16日~2月15日)/9:00~16:10
【定休日】
年中無休
【利用料金】
・ロープウェイ
大人(中学生以上):往復(1,800円)、片道(1,000円)
小人(小学生):往復(900円)、片道(500円)
未就学児無料
・プレミアムラウンジ
ショートプラン:1,000円/30分
通常プラン:2,000円/1時間(ウェルカムドリンク付)
【アクセス】
電車:
伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」からバス「伊豆の国市役所前下車」徒歩約2分
車:
東名高速道路「沼津IC」新東名高速道路「長泉沼津IC」より東駿河湾環状道路、 伊豆中央道路経由、長岡IC下車1分。
【駐車場】
有り
【ウェブサイト】
韮山反射炉
世界文化遺産に登録された、日本現存の貴重な溶解炉
日本に現存する溶解炉として、国指定史跡に認定されている「韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)」。歴史的価値の高さが評価され、2015年には世界文化遺産にも登録されました。
反射炉とは、高温で鉄鉱石を溶かして鉄を生成するもの。
江戸時代末期、韮山反射炉が造られた当時としては最先端の技術が集約されていました。きっかけとなったのは、アヘン戦争や黒船来航といった異国の脅威にさらされたこと。危機感を抱いた幕府が反射炉の製造を決め、安政4年(1857)に完成。その後、鋳鉄製・青銅製の大砲が製造され続けました。
そんな韮山反射炉の歴史や特徴を学べるのが、併設された「韮山反射炉ガイダンスセンター」です。施設内には、反射炉が稼働する様子などが描かれた映像ホール、砲弾や古文書などが公開されている展示コーナーなどがあります。
そのほか、敷地内には、韮山反射炉の製造を幕府に提言した、江川太郎左衛門の銅像も鎮座。また、展望デッキからは富士山と韮山反射炉のコラボレーションを望むこともできます。

【お問い合わせ】
055-948-0304
※都市計画課
【営業時間】
4〜9月:9:00〜17:00
10月〜3月:9:00〜16:30
【定休日】
毎月第3水曜日
【利用料金】
大人:500円
小・中学生:50円
【アクセス】
電車:
伊豆箱根鉄道駿豆線「伊豆長岡駅」からタクシーで約5分
車:
新東名高速道路「長泉沼津IC」・東名高速道路「沼津IC」から伊豆縦貫道経由で約30分
【駐車場】
有り
無料駐車場(100台以上)
【ウェブサイト】
http://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/bunka_bunkazai/manabi/bunkazai/hansyaro/index.html
江川邸
敷地内全部が重要文化財!代々の江川家が暮らした屋敷
韮山反射炉からほど近い場所にある「江川邸」。
関東一円を収めていた代官「江川氏」の屋敷であり、韮山反射炉を手掛けた江川太郎左衛門の邸宅としても知られています。当時の趣が色濃く残っていることから、NHK大河ドラマ「篤姫」や日曜劇場「JIN - 仁」のロケ地としても使われました。
江戸川邸が建てられたのは、今から遡ること200年以上前。
慶長5年(1600)頃に建造されて以来、28代目「江川英長」から38代「江川英武」まで、代々の江川家が住み続けていました。
役1万平方メートルの広大な敷地は、全て国の重要文化財に指定。
特に主屋の屋根裏が有名で、桁行約24m・梁間約18m・棟高約12mにもなる大きなもの。姿形を変えることなく現存している貴重な建築物です。
また、ひっそり佇む裏門も必見で、文政6年(1823)に建築されたまま使われています。天正18年(1590)、豊臣秀吉から攻撃を受けたときのやじり穴や鉄砲穴が残っており、歴史ロマンを感じずにはいられません。
そのほか、館内には江川太郎左衛門に関する資料も展示。韮山反射炉だけでなく、日本で最初にパンを焼いたことでも知られ、毎年「パン祖のパン祭り」も開催されています。
【お問い合わせ】
055-940-2200
【営業時間】
9:00~16:15
※水曜日は9:30分~15:00
【定休日】
第三水曜日、年末年始
【利用料金】
大人:300円
小人(小中学生):150円
【アクセス】
電車:
伊豆箱根鉄道「韮山駅」から徒歩約20分
車:
東名高速道路「沼津IC」から約30分
【駐車場】
有り
【ウェブサイト】

市民の森浮橋
旧・大仁町の50周年記念で作られた、豊かな自然に囲まれた公園
県道135号線の道なりにある「市民の森浮橋」。
山深い深緑に包まれた自然公園のもと、非日常のひと時を過ごすことができます。
約15ヘクタールの広大な敷地を誇る、市民の森浮橋。
韮山町、伊豆長岡町と合併する前にあった大仁町(おおひとちょう)に当たる場所にあり、町政50周年を記念して作られました。公園内には「芝生広場」や「冒険遊び場」、「もみじ散歩道」といった各ゾーンに分かれており、子供から大人まで、のびのびと遊ぶことができます。
特に居心地が良いのが「水辺の散策路」です。「県の水辺100選」に選ばれた川のせせらぎ、野鳥の奏でる歌声、木々が擦れる音などが見事に調和。是非、目を閉じて、自然のアンサンブルに耳を傾けてみてください。
また、公園内には四季折々の花々も咲き誇ります。春には桜や梅、初夏には紫陽花、秋には紅葉で山々が染められ、通年を通して訪れたい公園です。
【お問い合わせ】
055-948-2909
※都市計画課
【アクセス】
車:
沼津ICより伊豆中央道 大仁中央ICを降りてから伊東方面(亀石峠方面)へ、または国道136号線三福I.Cを伊東方面へ向かい、主要地方道伊東・大仁線経由、県道田原野函南停車場線沿い。三福I.C.より約25分。また、修善寺温泉からでは途中より上記同様のルートに入り約30分。
【駐車場】
有り
無料(約30台)
【ウェブサイト】
韮山いちご狩りセンター
たわわに実った「紅ほっぺ」を味わい尽くそう!
自然豊かな伊豆の国市では、様々な作物が栽培されています。
そのなかでも、特に注目したいのが「紅ほっぺ」いちご。「韮山いちご狩りセンター」では、そんな伊豆の国市の恵みをお腹いっぱい食べることができます!
地面もしくは高設栽培されたイチゴたち。
毎年1月〜5月のGWにかけて、韮山いちご狩りセンターではイチゴ狩りを開催しています。30分間の食べ放題で、練乳・カップ・お絞りを片手にいざ出陣!
特に人気なのが「紅ほっぺ」。
紅ほっぺは酸味と甘味が程よく、バランスの取れた味わいが特徴的です。静岡県生まれのいちご。「韮山いちご狩りセンター」を訪れたら是非とも食べたい品種です。
また、施設内の売店コーナーではお土産にちょうど良い品々がズラリ!
いちごを加工したお菓子をはじめ、摘みたてのいちごの詰め合わせも購入できますよ。

【お問い合わせ】
055-949-8215
【営業時間】
9:00〜16:00
開園期間:1月〜5月GWまで
【利用料金】
時期によって異なる
【アクセス】
電車:
①JR「三島駅」から乗り換え、伊豆箱根鉄道「韮山駅」からタクシーで3分
②伊豆箱根鉄道「韮山駅」から徒歩で約18分
車:
①東名高速道路「沼津IC」or 新東名高速道路「長泉沼津IC」
②伊豆縦貫道「大場・函南IC」から南下し、町道1-4号線経由で約13分
【駐車場】
有り
バス 5台
普通車 30台
【ウェブサイト】
いかがでしたか?
今回は、静岡県伊豆の国市の観光名所を5箇所ご紹介しました。
標高452mの山頂から望む富士山や駿河湾、幕末の武士たちが研鑽した施設、名産である紅ほっぺをお腹いっぱい食べられるスポットまで、絶景、歴史、自然の3拍子が揃っています。また、温泉の名所としても知られる伊豆市からも近く、ふらっと立ち寄るのにもぴったりのエリアですよ。伊豆の国市を旅のしおりに加えてみてはいかがでしょうか。