都心から電車で約1時間。埼玉県の川越には風情ある蔵造りの商家が残ります。歴史を感じさせる街並みは、川越と江戸を結ぶ大動脈であった川の流れと相まって、独特の景観をつくり出しています。“小江戸”と称されるほどの賑わいで、街を歩けばその名残りが感じられます。
観光地として日本人だけでなく外国人も多く訪れる川越散策には、JR線と東武東上線の川越駅、西武新宿線の本川越駅でのアクセスが便利です。

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川越大正浪漫夢通り・蔵の街

川越らしさを感じられるのがこのエリア。重厚感のある歴史的建造物が軒を連ねます。

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まず、川越大正浪漫夢通りから。その名の通りに、大正時代に建てられた建物が多くあります。古い建物と石畳とが織りなす景観は“大正ロマン”な雰囲気そのもの。おしゃれなカフェや雑貨店など、魅力的なお店も点在しているため、散策やショッピング、お土産探しが楽しめます。建物好き、レトロ好きな人を建物を見ながらぶらぶら歩いても発見がありそう。蔵造り建物の内部が見られる場所もあります。

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映画やドラマなどの撮影にも使われることがあるそうです。SNS映えもバッチリですね。

菓子屋横丁

川越を代表する観光スポット「菓子屋横丁」。カギの手状に曲がった全長80メートルほどの小道にお菓子やテイクアウトフードを売るお店が軒を連ねています。

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環境省選定「かおり風景100選」にも選ばれている通り、お菓子のいいにおいがあたりに漂っています。また、道を石畳にしたり、電柱を茶色にしたりと、歴史的な景観づくりに配慮しています。

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菓子屋横丁のはじまりは明治初期。2~3軒の菓子屋が商売をはじめ、関東大震災で甚大な被害を受けた東京の代わりに駄菓子を製造供給するようになったのがスタート。その昔は「飴屋横丁」と呼ばれていたそうです。昭和初期には70軒ほどありましたが、現在は二十数軒となり、あめやせんべいやふ菓子、団子などのさまざまなお菓子が売られます。


試食や食べ歩きのほか、家族や友だちへのお土産を選ぶのも楽しいですよ。

川越市博物館

散策だけでなく、文化的な活動もいかがですか? 「川越市博物館」はなんと、室町時代に築かれた川越城の跡地にあります。「川越城本丸御殿」にも近く、平成31年には「川越市蔵造り資料館」もオープン予定とのこと。

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館内には、幕末の川越を再現した城下町模型など“目で見てわかる”展示も多く、博物館になじみのない人でも存分に楽しめる内容となっています。そのほか、郷土の歴史や文化に関する資料も多数展示。

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街歩きの情報収集のため、土地の歴史への知識を深めるため、また展示品の見学を純粋に楽しむ目的でもぜひ立ち寄ってみてください。

川越城本丸御殿

あまり知られていませんが、川越は城下町として発展した街。城は室町時代に築かれ、城主の住居である「本丸御殿」は一部が現存しています(埼玉県有形文化財に指定)。

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貴重な建造物ですが、なんと一般100円で中に入れます。立派な玄関、大広間、長い廊下などを見て歩くことができます。また、縁側からお庭を眺めるのもいいでしょう。

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繰り返しますが、「本丸御殿」はとっても貴重な存在です。東日本ではここが唯一。意外と知られていませんが、川越No.1スポットといえるかもしれません。

川越大師 喜多院

「喜多院」は天台宗の寺院です。創建は古く、天長7(830年)にさかのぼります。怪僧とも呼ばれる天海という伝説の僧侶が住職を努めたお寺としても知られています。

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境内に一歩足を踏み入れると、神聖な空気を感じます。手と口を清め、本堂でお参りを済ませたら、五百数十体の仏像が並ぶ「五百羅漢」へ。羅漢とはお釈迦様の弟子のこと(諸説あり)。

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一人として同じ仏像はないため、お顔を見比べたり、「あの人に似ている」などと探してみるのもいいでしょう。「写真がない時代には、似ている羅漢様を探し、亡き親や子どもなどを思い出すよすがにした」などといわれています。