東京都国立市はかつて「谷保村」と呼ばれる小さな村で、豊富な水源に恵まれ、縄文時代以前から人々が集まり、農業を営んできました。90年前、都心から大学が移転してきたことで学園都市として発展してきましたが、国立市には今も、かつての武蔵野の森の名残を見ることができる自然を楽しめるスポットなどが残っています。コンパクトな町にぎゅっと見どころがつまっている、東京都国立市。今回はそんな東京都国立市のおすすめ観光スポットをご紹介します!

この記事の目次

谷保天満宮

合格祈願、交通安全祈願に!東日本最古の天満宮


東京都国立市、甲州街道沿いにある神社「谷保天満宮」。歴史は古く、901年に菅原道真公の第3子道武公が父の道真公を弔うために木像を祀ったのがはじまりとされています。東日本における天満宮としては最も古く、湯島天神、亀戸天神とならび関東三天神と称されています。


菅原道真公といえば言わずと知れた学問の神様ですが、谷保天満宮は「交通安全発祥の地」として交通安全祈願でも有名。明治41年(1908年)に有栖川宮威仁親王が運転する「ダラック号」のご先導により、谷保天満宮を目的地として日本初の遠乗会(ドライブツアー)が行われ、事故もなく無事に成功したことが所以となっています。


また、敷地内には約350本の梅林が広がり。1月中旬から3月にかけて紅梅白梅が咲き、春の訪れを告げます。2月下旬~3月上旬あたりには梅まつりが行われ、菅原道真が梅を愛したことから、梅の花を神殿に供え、甘酒やおでんが配給されます。

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谷保天満宮


住所

東京都国立市谷保5209


アクセス

電車: 

JR南武線「谷保駅」から徒歩で約5分 


バス: 

京王バス「谷保天神」下車、徒歩約1分


車: 

中央自動車道国立府中インターより約3分


駐車場

あり

30台まで


ウェブサイト

http://www.yabotenmangu.or.jp/

城山公園

豊かな緑に囲まれた、中世の城郭跡


国立市の谷保地区にある城山公園は、鎌倉時代初期の城館跡です。土塁に囲まれた二つの郭(くるわ)と、自然の地形を利用した空堀、ケヤキの大木を含む、屋敷林や雑木林が残されています。 15,000平方メートルの広さがある城館跡と周囲の緑は、東京都歴史環境保全地域に指定されており、 城館跡は東京都指定旧跡にもなっています。


城山公園は、東京都内とは思えないほど自然がそのまま残っている公園でもあり、森林浴にもおすすめのスポットです。また、野鳥が多く飛来する公園であり、野鳥観察スポットとしても知られています。また、珍しい「キツネノカミソリ」や「ニリンソウ」などの草花も群生しています。


園内には農業体験などを行っている「城山さとのいえ」や、隣接して「国立市古民家」もあり、国立の自然と歴史を感じられるスポットになっています。都会の喧騒に疲れてちょっと癒されたいときは、城山公園で森林浴を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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城山公園


住所

東京都国立市泉5丁目21番地


アクセス

JR南武線「矢川駅」または「谷保駅」から徒歩で約15分


ウェブサイト

http://kunimachi.jp/spot/jyouyamapark/

国立市古民家

江戸時代後期の典型的な農家住宅を復元


国立市古民家(旧柳澤家住宅)は、江戸時代から使われていた農家を移築し、復元したものです。元々は甲州街道沿いの青柳村(現国立市青柳)に建てられていたもので、当時としては典型的な家屋でした。江戸時代後期に建築されたものと考えられています。


昭和60年に所有者の柳澤勇一郎氏から国立市に寄贈されたのを機に古民家の復元事業が始まり、平成3年に城山公園の南側の田園地帯に移築、建築当初の姿を復元しました。同年10月には国立市文化財に指定され、一般に公開されるようになりました。


内部には江戸時代以降の生活と文化を知る手がかりとなる農機具など多数展示されています。古民家のまわりには様々な樹木が植えられているほか、つるべ井戸が作られ、昔からの農家の庭を再現しています。また、国立市古民家では年間を通して季節の伝統行事や、郷土料理を楽しむ催しが行われています。

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国立市古民家(旧柳澤家住宅)


住所

東京都国立市泉5丁目21番地の20


開館時間

9:00~17:00


休館日

毎月第2・第4木曜日(祝日の場合は開館し、翌日を休館)

12月29日~1月3日、別に国立市教育委員会が定める日


利用料金

見学無料


アクセス

JR南武線「矢川駅」または「谷保駅」から徒歩で約15分


ウェブサイト

http://www.kuzaidan.com/province/kominka/

ママ下湧水

かつてはワサビも栽培!都内でも有数の湧出量を誇る湧水


美しい自然が残り、恵まれた水環境を有する国立市。国立の湧水のなかでも、もっとも豊富な湧水量を誇るのが、ママ下湧水群といわれるものです。ママとはこの辺りの古語で、「小さな崖」のこと。ママ下には透明な清水があふれ、水が豊富な恵まれた土地であったために人々が住み着き、農業を営んできました。


昭和の初期には、その水を利用してわさびを栽培していました。現在もなお豊富な地下水により渇水期にもかれることのない、貴重な湧水です。ママ下湧水では今日でも農家の人が野菜を洗う風景が見られます。また、平成15年には東京都の名湧水57選のひとつに選定されました。


ママ下湧水の周辺は自然公園として環境が保全されていて、緑濃い景観を保っています。散策道も整備されているので、古民家のある城山公園から谷保天満宮までちょっとしたハイキングを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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ママ下湧水


住所

東京都国立市泉3丁目2


アクセス

電車: 

JR南武線「矢川駅」から徒歩で約12分


ウェブサイト

http://kunimachi.jp/spot/mamashita/

南養寺

600年以上の歴史をもつ由緒あるお寺


臨済宗建長寺派の寺院、南養寺は、同じ建長寺派である立川普済寺の末寺です。鎌倉時代、物外可什(もつがいかじゅう)禅師によって開山されたと伝えられています。


600年以上の歴史をもつ南養寺の境内には、歴史的な建造物が残っています。現在の本堂は江戸中期の1804年(文化元年)に建立されたもので、本堂の前に設けられた鐘楼の釣り鐘は、この地で有名だった鋳物師、関忠兵衛によって江戸時代に鋳造されました。


総門の正面に位置する大悲殿観音堂はさらに古く、建立は1718年(享保3年)といわれています。観音堂の天井画はマンダラ画家として著名な国立在住の前田常作氏が手がけたもので、唯一、12月31日の大晦日の夜だけ一般に公開されています。

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南養寺


住所

東京都国立市谷保6218


アクセス

電車: 

JR南武線「矢川駅」から徒歩で約8分 


車: 

中央自動車道国立インターから約5分


駐車場

あり

50台


ウェブサイト

http://kunimachi.jp/2011/03/29/%E5%8D%97%E9%A4%8A%E5%AF%BA/

いかかでしたか?

今回は東京都国立市のおすすめ観光スポットを紹介しました。

一橋大学などを抱える「学園都市」としての側面も強い国立市ですが、豊富な水源に恵まれ、東京都内とは思えないほど多くの自然が残る場所でもあります。森林浴がてらお散歩しても、谷保天満宮の交通安全のご利益にあやかって車で巡ってもよし。国立市へ、ぜひおでかけしてみませんか?