神奈川県南部にある町、大磯町。相模湾、高麗山、鷹取山に近接する場所で自然が豊かです。大磯海岸は海水浴場としても有名ですが、その付近の海岸一帯は古くから名勝として知られ、万葉集や古今和歌集など多くの歌集や作品にも登場しています。そんな大磯には歴史と伝統を感じることのできる名所がたくさんあります。今回はロコナビおすすめの大磯の観光・名所を5つご紹介します。

この記事の目次

大磯海水浴場

日本の海水浴場はここから始まった!


大磯海水浴場は明治18年、初代軍医総監を務めた松本良順によって開設された、日本で最初の海水浴場です。大磯の海は、「北浜海岸・照ヶ崎海岸・こゆるぎの浜」と、それぞれ特色のある3つのエリアで違った楽しみ方を見つけることができます。 北浜海岸は、家族連れやカップルなどが多く訪れる海水浴場で、海岸にはビーチテニスコートが常設されています。ビーチテニスとは、イタリア発祥のビーチバレーとテニスの特性を併せもつ新しいスポーツです。夏は暑いので熱中症には気をつけないといけませんが、体を動かすとスッキリしますね!海の家も8軒出店しているので海水浴場ならではの雰囲気も楽しむことができます。


照ヶ崎海岸は、関東富士見百景に選定されている富士山の見どころスポットとして知られており、富士の左方には箱根連山を見ることもできます。年に2回、4月と9月には富士山頂から太陽が昇る瞬間と夕日が沈む瞬間に、まるでダイヤモンドが輝くような光景、「ダイヤモンド富士」を見ることができます。潮の満ち引きにより岩礁にあがり、岩場の生き物探しなどができるので、磯遊びも楽しめます。


こゆるぎの浜は、さざれ石が広がる静かで素朴な浜です。明治期以降は政財界の重鎮や文豪たちがこの浜沿いに別荘を構えたほどのやすらぎの浜になっています。初夏には「はまひるがお」が浜一面に華やかな淡紅色の花で彩られます。また、3月中旬から11月上旬には大磯の浜で「地引き網」を体験することもできるそうです。釣れたら自分の手で引き上げたお魚を食べることもできるかもしれませんよ。目的や一緒に行く人に合わせてエリアを決めて出かけてみてくださいね!

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大磯海水浴場


住所

神奈川県中郡大磯町 国道1号線


アクセス

電車: 

JR東海道線「大磯駅」から徒歩約10分


車: 

小田原厚木道路大磯ICから車約15分


開催期間

7月上旬〜8月下旬


駐車場

有り(有料)

第1駐車場114台・第2駐車場239台まで


ウェブサイト

http://www.town.oiso.kanagawa.jp/isotabi/taiken_asobu/shizen/umiasobi.html

六所神社

くしの形をしたお守りも有名


大磯町にある神社、六所神社(ろくしょじんじゃ)。この神社は元々あった柳田大明神社に、相模国の一宮から四宮までおよび五宮格の平塚八幡宮の祭神を合わせてまつったもので、六社の神をまつることから六所神社と呼ばれているそうです。鎌倉時代には、源頼朝公が崇め敬っていたこともあり、治承四年富士川の合戦の戦勝祈願をはじめ、奥方の北条政子の安産祈願などたくさんの祈願を行なった記録があります。


年間行事も多数あり、元旦祭、節分祭、歳の市、大祓式などがあります。中でも六所神社ならではなのが「放生会」です。鎌倉時代に盛んに行われた神事であり、生き物を慈み、命を尊ぶ気持ちを育む為の行事で、六所神社の二つの池にたくさんの元気な鯉が放たれます。11月23日に開催されているようなので、訪れてみてくださいね。


六所神社では神前結婚式をすることも可能です。最大で50名ほど出席でき、格調高い和の結婚式でたくさんの方に喜ばれているそうです。神前結婚式は日本ならではの結婚式なので、様々な儀式を通して夫婦の絆を深めていきたい方や、古式の伝統的な結婚式に憧れがある方にはおすすめです。また、六所神社の大神様である櫛稲田姫命様の強い霊力が籠る高い神秘力を持つ湯津爪櫛(ゆつまぐし)のお守りは、女性を災いから守ってくれるものだそうです。女性から困っている男性に真心をこめて念じて贈ると、男性に霊力が湧いて困難打開の道が開かれるとも言われているので、ぜひチェックしてみてくださいね!

六所神社


住所

神奈川県中郡大磯町国府本郷935


アクセス

JR東海道本線「二宮駅」から神奈川中央交通バス

松岩寺行き国府新宿下車、徒歩約6分


ウェブサイト

http://www.rokusho.jp/

旧吉田茂邸

あの内閣総理大臣だった吉田茂の邸宅


大磯町にある旧吉田茂邸は戦後の内閣総理大臣を務めた吉田茂が実際に暮らしていた邸宅を復元したものです。明治17年に吉田茂の養父である健三が別荘として建てたもので、吉田茂は昭和19年頃からその生涯を閉じる昭和42年までを過ごしていたそうです。内閣総理大臣として歴史上でも非常に有名な人物の邸宅を見ることができるのは嬉しいですよね。


旧吉田茂邸にある豪壮数奇屋建築風の総檜造りの本邸は、建築家吉田五十八の設計のもと、京都の宮大工により建設されました。美しい日本庭園は、世界的作庭家中島健が設計したもので、本邸周辺部分は、日本庭園研究家の久恒秀治によって造られました。庭は吉田茂もよく散歩をしていたそうで、心字池や築山のある日本庭園、松林、バラ園、サンルームがあります。日本庭園にはあまり用いられないカナリーヤシが植えられるなど、海外赴任生活の長かった吉田茂の嗜好の多様性、様式にとらわれない人間性が色濃く反映された庭園は必見です。


庭園の他にもサンフランシスコ講和条約締結を記念して建てられた兜門、吉田茂銅像などもあります。銅像の近くからは富士山、伊豆半島、相模湾、房総半島などが一望できるようなので、景色も一緒に楽しむことができます。また、旧吉田茂邸地区内には吉田茂がバラを愛していたことから美しいバラが咲き誇るバラ園もあり、見頃に訪れると美しいバラを楽しむことができます。見所がたくさんある場所ですので、ぜひ一度訪れてみてくださいね!

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旧吉田茂邸


住所

神奈川県中郡大磯町国府本郷551−1


アクセス

電車: 

JR東海道本線「大磯駅」から徒歩約30分


バス:

JR東海道本線「大磯駅」から「二宮駅行」・「国府津駅行」・「湘南大磯住宅行」

城山公園前下車徒歩約5分


開館時間

午前9時〜午後4時30分まで(入館は午後4時まで)


休館日

月曜日・毎月1日・年末年始(12月29日~1月4日)


利用料金

一般:

500円(450円)


中・高校生:

200円(150円)


*カッコ内は20名以上の団体料金です。


駐車場

旧吉田茂地区駐車場(土日祝日有料):

普通車23台、中型車以上2台、身障者用1台収容可


旧三井別邸地区・第一駐車場普通車(土日祝日有料):

普通車36台、身障者用2台収容可


旧三井別邸地区・第二駐車場(無料):

普通車19台、身障者用2台収容可


その他

バラの見頃 

・春 5月初旬~6月初旬 

・秋 10月初旬~11月初旬

県立大磯城山公園

季節の生菓子や抹茶を楽しめる場所も


神奈川県立大磯城山公園は旧三井財閥別荘跡地と旧吉田茂邸跡地を整備した神奈川県立都市公園です。すでに紹介させていただいた旧吉田茂邸やバラ園は旧吉田茂邸地区にあります。公園にはシイやカシ、ケヤキなどの木々が葉を広げ、自然が豊かで、日本情緒あふれる茶室や郷土資料館などが点在しています。


公園内にある旧三井別邸地区は明治31年(1898年)に三井財閥当主が別荘を構えた場所です。この場所には不動池という池のまわりを紅葉が彩る日本庭園になっています。新緑、紅葉の季節には不動池にモミジが映り、夜にはライトアップされるので、昼間とは違う幻想的な紅葉を楽しむことができます。


また、公園内には旧三井財閥別邸の一部として置かれていた国宝の茶室「如庵」を模して建てられた茶室「城山庵」があります。 茶室は予約をすればお茶会や句会で利用することもでき、「城山庵」の隣には休憩所があり、庭園を見ながら畳室やテーブル席で季節にちなんだ生菓子と抹茶を楽しむことができるのでおすすめです。他にも資料館や関東の富士見百景にも指定されている展望台もありますので、様々な思いを馳せながらゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

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県立大磯城山公園


住所

神奈川県中郡大磯町国府本郷551−1


アクセス

バス: 

JR東海道本線「大磯駅」から神奈川中央交通バス

国府津駅行き・湘南大磯住宅行き・二宮駅行き乗車、城山公園前下車、徒歩約3分


車: 

「大磯西IC」から車約3分、大磯ICから車約7分


利用料金

入園料、無料


開園時間

旧吉田茂邸地区:

9:00~17:00(最終入園時間16:45)


旧三井別邸地区:

入園時間の制限なし

園内は照明がない場所もあり、暗いお時間のご利用は大変危険なため、明るいお時間の利用がおすすめです。


休園日

旧吉田茂邸地区全域(駐車場を含む):

年末年始(12月29日~1月3日)


旧三井別邸地区エリア(第1駐車場含む):

無休


駐車場

旧吉田茂地区駐車場(土日祝日有料):

普通車23台、中型車以上2台、身障者用1台収容可


旧三井別邸地区・第一駐車場普通車(土日祝日有料):

普通車36台、身障者用2台収容可


旧三井別邸地区・第二駐車場(無料):

普通車19台、身障者用2台収容可


ウェブサイト

http://www.kanagawa-park.or.jp/ooisojoyama/

鴫立庵

夏には風鈴作りもできる!風流を味わえる場所


鴫立庵(しぎたつあん)は大磯町にある300年以上も続く俳諧道場です。京都の落柿舎、滋賀の無名庵と並んで日本三大俳諧道場の一つとされています。「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮」この歌は平安末期の歌人・西行法師が大磯あたりの海岸を吟遊して詠んだといわれている歌です。鴫立庵の始まりはこの歌に由来し、江戸時代初期の1664年に小田原の崇雪(そうせつ)という人物が、昔の沢らしい面影を残す景色の良いこの場所に鴫立沢の標石を建てたそうです。


鴫立庵には俳諧道場だけでなく、釈迦・阿弥陀・大日・阿しゅく・宝勝(宝生)の五智如来像や茶室などもあります。庭内には俳諧道場ならではの投句箱が設置されており、ここには全国の来庵者より投句されるそうです。現在は俳諧道振興を目的として、有料で道場などを利用することができます。


鴫立庵では他にも切り絵体験教室や伝筆で筆文字を楽しめる体験会などの教室も実施しています。2018年の7月21日には風鈴作り教室の実施予定もあるようで、小田原の鋳物職人の指導のもと模様や文字を彫ってオリジナルの世界に1つしかない風鈴を作ることもできます。300年という歴史を感じる場所で風鈴作りを体験してみてはいかがでしょうか?

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鴫立庵


住所

神奈川県中郡大磯町大磯1289


アクセス

電車: 

JR東海道本線「大磯駅」から徒歩約7分


利用時間

9:00〜17:00 


休館日

年末年始(12月29日~1月3日)


利用料金

入庵料:

小学生未満無料、小中学生50円(町内)・150円(町外)


大人100円(町内)・300円(町外) 


施設利用料金:

1時間300円(町内)・600円(町外) 


展示等:

1日2,000円(町内)・4,000円(町外)


駐車場

なし


ウェブサイト

http://www.nem-shiteikanri.jp/shisetsu/shigitatsuan/index.html

いかがでしたか?

大磯町は日本の海水浴場発祥の地、大磯海水浴場が有名ですが、その他にも歴史上で有名な人物にゆかりのある観光名所がたくさんあります。普段あまり見ることのない景色や建物を楽しむことができ、都会の喧騒から少し離れてリラックスするにはとてもおすすめの場所です。ぜひこの夏大磯町でほっと一息ついてみませんか?