神奈川県のほぼ真ん中に位置する、厚木市。東京都心や神奈川内へほぼ1時間以内で移動できアクセスの良い厚木ですが、郊外に出れば深い緑の自然が広がります。そんな厚木市には自然豊かな公園や神社仏閣など、観光スポットも満載!今回は神奈川県・厚木市のスポットから、ロコナビのおすすめをピックアップしてご紹介します!
長谷寺(飯山観音)
神奈川県の景勝50選にも選ばれる名刹
神奈川県厚木市にある長谷寺は「はせでら」ではなく、「ちょうこくじ」と読み、「飯山観音」の名で親しまれています。鎌倉時代の創建と伝えられており、神奈川県の景勝50選にも選ばれている名刹です。
現在の観音堂は観音堂は江戸時代中頃(18世紀中期)の建築と推定されており、昭和37年4月、市有形文化財に指定されています。また、室町時代に鋳造された銅鐘(県指定重要文化財)や、樹高17m、樹齢約400年といわれる大きなイヌマキの古木(市指定天然記念物)など、境内には様々な見どころがあります。
飯山観音は、桜の名所としても知られており、2000本以上の桜が咲き誇り、参道は桜のトンネルになると評判です。この参道だけでなく飯山周辺にはもともと桜の木が多く、「ひと目千本」とも言い伝えられています。

長谷寺(飯山観音)
住所
神奈川県厚木市飯山5605
アクセス
バス:
本厚木駅北口から神奈川中央交通バス「飯山観音前」下車、徒歩約10分
車:
東名「厚木IC」から約30分
圏央道「海老名IC」から約40分
駐車場
あり
ウェブサイト
http://www.atsugi-kankou.jp/view/cultural-assets/chokokuji.html
飯山白山森林公園
ハイキングにも最適!四季折々の風景が美しい、桜の名所
飯山白山森林公園は、厚木市の白山の麓にたつ飯山観音の裏山に位置する約33haの自然公園です。「別選さくら名所」に選ばれた桜の名所としても知られています。4月上旬になると飯山白山森林公園全域にソメイヨシノやヤマザクラなどの約3,000本の桜が一斉に咲き乱れ、ピンク一色に染まります。庫裡橋から飯山白山森林公園へと続く、約600mの参道の桜並木が作り出す桜のトンネルは圧巻です。
また、飯山白山森林公園はハイキングやトレイルランニングでも有名です。県立七沢森林公園につながるハイキングコースや飯山の庫裡橋を発着点にしたトレイルランニングコースなどが利用できますが、飯山白山自然公園内をメインに楽しめる自然と歴史のふれあいコースが「白山ハイキングコース」。標高284メートルの白山の頂には雄大な眺めが楽しめる白山展望台があるほか、白山神社、年中水の枯れたことのない雨乞いの池「白山池」などがあり、見どころも盛りだくさん。子供連れのファミリーの散策にピッタリのハイキングコースです。

飯山白山森林公園
住所
神奈川県厚木市飯山5600
アクセス
バス:
本厚木駅北口から神奈川中央交通バス「飯山観音前」下車、徒歩約10分
車:
東名「厚木IC」から約30分
圏央道「海老名IC」から約40分
ウェブサイト
http://www.atsugi-kankou.jp/view/park/iiyamahakusanshinrin.html
七沢森林公園
一年を通して豊かな自然とアクティビティを楽しめる
厚木市西部の丘陵地に位置する県立七沢森林公園は、面積は約65ヘクタールの県内有数の広大な公園です。園内にはいくつもの散策路がめぐり、木々の鮮やかな四季の変化を楽しむことができます。広大な公園を南北に走る園路「尾根のさんぽみち」の途中2箇所にある展望台からは、南に相模湾・江ノ島、東に新宿副都心・東京スカイツリーが眺望できます。
七沢森林公園では、1年を通じて様々なアクティビティを楽しむことができます。春には「花の名所100選」にも選ばれているシャクナゲ園で緑葉に映える美しい花が見ごろを迎え、夏には美しい眺望のなかで炭焼きバーベキューを楽しむことができます。また、秋には丹沢までつらなる広大な紅葉のほか、陶芸やクラフトなどのプログラム体験ができます。冬には近くの七沢温泉でゆったりとくつろぐのもおすすめです。
1年を通じて豊かな自然の恵みを心と体で感じることができる七沢森林公園。一日中ゆったりと森遊びを楽しんでみませんか。

七沢森林公園
住所
神奈川県厚木市七沢901−1
アクセス
バス:
神奈川中央交通バス「七沢温泉入口」または「森の里三丁目」下車、徒歩約8分
ウェブサイト
荻野神社
県の重要文化財にも指定された、荻野三村の鎮守
厚木市上荻野にある荻野神社は、創建年代は不明ですが、荻野三村(上荻野、中荻野、下荻野)の鎮守として祀られ、自然石を御神体としていたことからかつては石神社と呼ばれていました。
本殿の創立は貞享4年(1687年)で、市内で最も古く、かつ規模の大きい社殿です。平成8年に市指定有形文化財に指定されましたが、平成26年には県内でも最大規模の社殿であり、建物細部の彫刻も豪華である点が高く評価され、本殿・拝殿と附(つけたり)として貞享4年木札が県指定重要文化財に指定されています。
また、境内にそびえたつイチョウの木は樹齢約600年と推定され、古くから御神木として、多くの天災に遭遇しながら生き続け、目通りで10mを越える樹木に成長しています。このイチョウの木は厚木市の天然記念物にも指定されています。

荻野神社
住所
神奈川県厚木市上荻野1
アクセス
バス:
神奈川中央交通バス「荻野神社入口下」下車、徒歩約3分
ウェブサイト
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/kosodatekyoiku/bunkazai/atsugi/kenzou/d039001.html
金剛寺
貴重な文化財が残る古刹
元は律宗、現在は曹洞宗の金剛寺は、飯山観音の入口にあります。金剛寺は、この名が初めて記録に登場するのが鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」という古刹で、当時からすでに由緒ある寺院だったと考えられています。
金剛寺には木造阿弥陀如来坐像、木造地蔵菩薩坐像、鎌倉時代の銅製品など、貴重な文化財が多数残っています。国指定重要文化財の阿弥陀如来坐像は高さ139.3cm、檜材を使った寄木造です。全体的な容姿や衣の線など、平安時代後期に全国的に流行をみた定朝様式の影響を受けており、関東に残る定朝様式の作例の中でも代表作といえます。
また、県指定重要文化財の地蔵菩薩坐像は「身代わり地蔵」といわれ、健康と安全を願う人々に信仰されました。像の内側の銘文から、正安元年(1299)9月に京都の仏師院慶によって造られたことがわかっています。
「木造阿弥陀如来坐像」は通常は非公開ですが、毎年飯山桜まつりにあわせて1日と、秋の文化財保護強調週間に公開されているとのこと。お花見の寄り道に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

金剛寺
住所
神奈川県厚木市飯山5456
アクセス
バス:
神奈川中央交通バス「飯山観音前」下車、徒歩約10分
ウェブサイト
http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/kosodatekyoiku/bunkazai/atsugi/choukoku/d038978.html
いかがでしたか?
今回は神奈川県厚木市のスポットをご紹介しました。
東京都心や神奈川内へほぼ1時間以内で移動でき、アクセスの良い厚木市。郊外に出れば深い緑の自然が広がり、森林公園や神社仏閣を巡りながらハイキングを楽しむことができます。休日を使って、ぜひお出かけしてみてはいかがでしょうか?