聖武天皇の命により建立された国分寺(武蔵国分寺)がこの地にあったことからその名がついた、東京都国分寺市。水と緑に囲まれた自然豊かな町の中には寺跡や史跡、公園や池、名水など見どころがたくさんあります。今回はそんな国分寺市のおすすめ観光スポットをご紹介します!

この記事の目次

殿ヶ谷戸庭園

武蔵野の自然の地形を利用した、風光明媚な庭園


国分寺市南町に位置する殿ヶ谷戸庭園は、国分寺崖線と豊富な湧水を利用して造られた「回遊式林泉庭園」です。作庭当時の風致景観をよく残しており、芸術上の価値も高いとして、平成23年9月、国の名勝に指定されています。


ここは元々1913年(大正2年)から1915年(大正4年)にかけて、後の満鉄副総裁である江口定條の別荘として整備されたもので、昭和4年には三菱財閥の岩崎家の別邸となりました。その後、昭和40年代の開発計画に対し本庭園を守る住民運動が発端となり、昭和49年に都が買収、整備後、有料庭園として開園しました。庭園の名称は、昔この地が国分寺村殿ヶ谷戸という地名であったことに由来しています。


段丘上には芝生地が広がる洋風庭園、崖線の傾斜面はアカマツ・モミジ・竹林・クマザサで覆われ、崖線下には湧水の次郎弁天地を中心とした和風庭園と、高低差を巧みに利用した景観が楽しめます。5月上旬に見頃を迎える藤の花が美しい藤棚や、湧き水を利用して作られた次郎弁天池、そして池周辺の約190本のモミジの紅葉など、見どころが多い庭園です。

殿ヶ谷戸庭園


住所

東京都国分寺市南町二丁目


アクセス

電車: 

JR中央線「国分寺駅」から徒歩で約2分


ウェブサイト

https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index036.html

武蔵国分寺跡

かつての武蔵国分寺をしのぶ


741年(天平13年)に聖武天皇が諸国に建立を命じた国分寺。その中でも最大級の規模を誇っていた武蔵国分寺は現在、史跡として整備され、その歴史的重要性から大正11年には国の指定史跡にもなっています。


敷地内には金堂跡、講堂跡、七重塔跡などがあり、現在では礎石のみが残っています。なかでも本尊仏を安置する建物・金堂の跡には現在も多くの礎石が残されており、武蔵国分寺の金堂は、諸国国分寺中最大級の規模であることが分かっています。


JR武蔵野線を挟んだ反対側には武蔵国分尼寺跡があり、武蔵国分寺跡と合わせて国指定史跡になっています。武蔵国分尼寺跡は現在、市立歴史公園として整備されており、建物は残っていませんが、掘立柱塀、基壇、礎石などの復元展示がされています。


また、武蔵国分寺跡資料館では武蔵国分寺跡の出土品の展示のほか、これまでの発掘調査の成果や、市内の文化財、武蔵国分寺跡の整備事業などを紹介しています。武蔵国分寺の歴史についてさらに深く知りたい方は、ぜひこちらも併せて訪れてみてはいかがでしょうか。

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武蔵国分寺跡


住所

東京都国分寺市西元町


アクセス

電車: 

JR中央線「国分寺駅」から徒歩で約20分 

JR中央・武蔵野線「西国分寺駅」から徒歩で約13分


ウェブサイト

http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/kouen/1005196/1004222.html

お鷹の道・真姿の池湧水群

名水百選のひとつに選ばれた、国分寺を代表する名所


国分寺駅から15分ほど歩いた場所に、緑に囲まれた清流沿いの小径があります。遊歩道として整備されている約350メートルのこの道は通称「お鷹の道」と呼ばれ、国分寺を代表する名所として親しまれてい ます。


「お鷹の道」の名前の由来は江戸時代に遡ります。当時国分寺市内の村々は尾張徳川家の御鷹場に指定されていたことから、崖線下の湧水が集まる清流沿いのこの小径を「お鷹の道」と呼ぶようになりました。


遊歩道をしばらく歩くと「真姿の池」と呼ばれる池を見つけることができます。この池の由来は嘉祥元年(848年)、難病に苦しむ絶世の美女・玉造小町が病気平癒のため武蔵国分寺を訪れたところ「池で身を清めよ」との霊示を受け、その通りにすると、元の美しい姿に戻ったという伝説からきています。現在、この池には弁財天が祀られています。


真姿の池をはじめとする崖線下の湧水群は、 上記の「お鷹の道」と合わせて環境省選定名水百選のひとつに選ばれています。また、この遊歩道は春から初夏にかけて沿道に見られる「カラー」の花や秋の紅葉など、四季折々の散策路としても人気があります。

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お鷹の道・真姿の池湧水群


住所

国分寺市東元町3丁目・西元町1丁目


アクセス

電車: 

JR中央線、西武国分寺線・多摩湖線「国分寺駅」南口から徒歩で約15分

JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅南口」から徒歩で約12分


ウェブサイト

http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/kouen/1005195/1004229.html

都立武蔵国分寺公園

水と緑のゆったりとした公園


都立武蔵国分寺公園は、旧国鉄鉄道学園跡地及び逓信住宅跡地に造られた公園です。公園内は一周500メ-トルの円形芝生広場を中心に、旧鉄道学園時代からのサクラ・ケヤキ・イチョウなどの巨木や滝、池、噴水が配置されています。


池の周りにある延長33メ-トル・幅3メ-トルの藤棚やノウゼンカズラの棚は人気スポットの一つ。また、春にはソメイヨシノをはじめとした約100本の桜の木を楽しむことができます。


11月上旬には国分寺まつりが行われたりと、屋外イベントも楽しみの一つ。気持ちのいい芝生広場でのんびりするもよし、四季折々の自然の表情を楽しむもよし、年間を通じて様々な楽しみ方ができる武蔵国分寺公園で、ゆったりとした休日を過ごしませんか。

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都立武蔵国分寺公園


住所

東京都国分寺市泉町2丁目7−4


アクセス

電車: 

JR中央線「西国分寺駅」から徒歩で約7分


ウェブサイト

https://musashinoparks.com/kouen/musasikoku/

武蔵国分寺

境内の「万葉植物園」もお見逃しなく


かつて武蔵国に置かれた国分寺は現在、国の史跡に指定されていますが、その国分寺の後継寺院が国分寺市西元町にあります。


真言宗豊山派寺院の国分寺は、医王山最勝院と号します。「分倍河原の戦い」で焼失した武蔵国分寺は、新田義貞の寄進により薬師堂が再建されたと伝わっており、江戸時代には寺領9石8斗の御朱印状を拝領していたといいます。享保18年(1733年)には本堂も再建されており、現在の本堂は昭和62年に改築されたものです。


本堂の門前にある楼門は、前沢村(現東久留米市内)の米津寺の楼門を明治28年に移築したもので、市重要有形文化財になっています。また、境内の仁王門も同じく市重要有形文化財に指定されており、使用している木材の一部は建武2年(1335年)に新田義貞が再興した薬師堂の古材と伝えられています。


武蔵国分寺に訪れたらぜひ見ておきたいのが、境内にある万葉植物園。昭和25年から38年にかけて、当時の国分寺住職だった星野亮勝氏が、万葉集に詠まれた約160種の植物を収集したもので、8,019㎡の園内には万葉関連の植物が約160種、その他に各植物約700種が植えられており、園は国分寺市の天然記念物に指定されています。

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武蔵国分寺


住所

国分寺市西元町1-13-16


アクセス

電車: 

JR中央線・西武国分寺線・多摩湖線「国分寺駅」から徒歩で約18分

JR中央線・武蔵野線「西国分寺駅」から徒歩で約15分


ウェブサイト

http://www.city.kokubunji.tokyo.jp/shisetsu/kouen/1005196/1004243.html

いかがでしたか?

今回は東京都国分寺市のおすすめ観光スポットを紹介しました。

かつて国内最大規模の国分寺が置かれた歴史を持つ国分寺市には、歴史スポットのほか、環境省選定名水百選のひとつにも選ばれたお鷹の道・真姿の池湧水群や武蔵国分寺公園など自然豊かなスポットもたくさんあります。自然と歴史を感じに、ぜひ国分寺市まで足を運んでみてはいかがでしょうか?