群馬県の最北端に位置する、みなかみ町。水上温泉郷や猿ヶ京温泉が有名ですが、ゆったり・まったりだけじゃない、スリル満点な楽しみ方もたくさんあります。今回はそんな「みなかみ」の観光スポットの中からロコナビのおすすめを5つご紹介します!
道の駅 みなかみ水紀行館
水族館やクライミング施設もある道の駅
関越自動車道の水上ICから約5分、国道291号線沿いにある「みなかみ水紀行館」は群馬県最北端の道の駅です。谷川岳の麓、利根川源流の町でもあり、諏訪峡や諏訪峡大橋、水上温泉街にもほど近い場所にあります。
みなかみ水紀行館には利根川水系の淡水魚を紹介する「水産学習館」があり、コイやソウギョなどの淡水魚が展示されています。海の魚と比べて淡水魚の見た目はやや地味ではありますが、川の中を歩いているような感覚が味わえるトンネル水槽や、木や岩などの自然を模した渓流水槽などは非常に凝っていて、小さな水族館ながら隅々まで楽しむことができます。また、谷川岳など登山スポットとしても有名なみなかみですが、クライミングウォール体験ができるのも、みなかみ水紀行館の魅力の一つ。ロープを使って、そそり立つ壁に設置されたカラフルなホールド(突起)を手がかり、足がかりに登っていきます。道具一式込みの体験料もリーズナブルなため、気軽にチャレンジすることができます。
道の駅のすぐ下には清流公園があり、美味しい空気とパノラマの景色でリフレッシュできます。ドッグランもあるので、ペット連れで旅行中の方にもおすすめ。夏休み期間中には、マスのつかみ取り体験、そば打ち体験なども行われ、大勢の家族連れで賑わいます。
道の駅 みなかみ紀行館
住所
群馬県利根郡みなかみ町1681-1
営業時間
9:00〜17:00(売店・軽食・観光案内・水産学習館)
料金
水産学習館
・一般 300円
・高校生 200円
・小中学生 100円
・幼児・障がい者は無料
クライミングウォール
・大人 700円
・小人 500円
(道具の貸出し料金200円を含む)
アクセス
車:
関越自動車道「水上IC」から約5分
電車:
JR上越線「水上駅」からタクシーで約5分
ウェブサイト
土合駅
階段を降りること10分、日本一の「モグラ駅」
土合駅は、群馬県利根郡みなかみ町湯檜曾にあるJR上越線の駅です。運転本数は1日数本、乗降客数も1日約20人という無人駅ですが、その下りホームはなんと地下約70メートルという深さに位置しています。なぜ地下鉄でもないのにこのような深さになったかといえば、1960年代に上越線が複線化された際、下りホームのみが新清水トンネルの中に作られたことによります。そのため、上りホームと下りホームが地上と地下で大きく離れることになったのです。
土合駅の駅舎から下りホームにたどりつくまでにおよそビル20階分もの距離を潜るわけですが、エレベーターやエスカレーターは、ありません。一直線に下りていく長い長い階段は薄暗く、まるで地下要塞を思わせる不気味さがあります。その長さは338メートル、階段の段数は462段、改札口からホームまでの所要時間は、約10分!
近年では、一般の利用者よりも観光客の方が多くなり、ひそかに賑わいを見せている土合駅。「関東の駅百選」にも選ばれているモグラ駅に、ぜひ一度立ち寄ってみませんか。

土合駅
住所
群馬県利根郡みなかみ町湯檜曾218-2
アクセス
電車:
JR上越線「土合駅」
(電車の本数が少ないため、車やバスでのアクセスが便利)
バス:
上毛高原駅〜谷川岳ロープウェイ駅線「土合駅前」下車、徒歩約1分
車:
関越自動車道「水上IC」から約9.4km
駐車場
あり
ウェブサイト
猿ヶ京バンジー
62メートルからのジャンプ!大自然の絶景スリル
群馬県、利根沼田地方の赤谷湖付近は風光明媚な紅葉スポットとして人気がありますが、真っ赤な水管橋から飛び降りる「ブリッジバンジー」も人気があるのはご存知でしょうか。
猿ヶ京温泉エリアに位置し、静かな森と渓谷を望む赤谷湖。赤谷湖は約110平方キロに渡る人工湖で、バンジーポイントである水管橋は、ダムから赤谷湖に注ぎ込む川に架かっています。2013年夏にオープンした猿ヶ京バンジー常設サイトは、厳格なガイドラインに基づいた操作マニュアルがあり、日々安全チェックと器具のメンテナンスを行うことでジャンパーの安全を確保しています。
ジャンパーは健康チェックや体重測定などを終えると、スタッフに器具を装着されていよいよジャンプへ。62メートルの高さから見る景色は、木々の緑と湖面のエメラルドグリーン、そしてパノラマの青空が広がり、まさに絶景です。猿ヶ京バンジーの特色は、日本初のウインチ式バンジーであること。通常のバンジージャンプではジャンプ後そのまま地上に下りますが、電動ウインチによってすぐに橋の上に引き上げられることにより、仲間と感動を分かち合ったり、飛ぶ前と後の自分をしみじみ比べたりすることができます。また、決して自分では撮れないジャンプの様子を収めた写真のDVDを買うこともできますよ。
見事勇気を持ってジャンプに挑戦した方には、認定証が送られます。認定証は人生の記念になるとともに、スリルにやみつきになってしまった方には、2回目以降のジャンプの割引券にもなりますので大切に保管しましょう!
猿ヶ京バンジー
住所
群馬県利根郡みなかみ町相俣1731
営業時間
①営業時間
9:00〜17:00(16:30最終受付)
②定休日
木・金曜日
料金
11,000円(初回)
・同日2回目 6,000円
・2回目以降 8,000円(要認定書・身分証明書)
アクセス
車:
関越自動車道 月夜野ICから約20分
バス:
JR上越線「後閑駅」より関越交通バス「学校下駅」下車、徒歩約10分
駐車場
あり
その他(利用制限)
・年齢 15歳以上
・体重 40kg〜105kg
・妊娠していない方
・飲酒していない方
ウェブサイト
諏訪峡
ゆったり遊歩道散策!激流ラフティングも楽しめる
諏訪峡は、水上峡谷の下流にあり、利根川の清流をのぞむ自然豊かな渓谷です。水上温泉を代表する景勝地で、四季折々の彩りの美しさを見せてくれます。
2004年には「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選ばれており、渓谷に沿って整備された遊歩道は人気の散策スポット。約1時間の散策中には、与謝野晶子の歌碑公園や夫婦岩、珠簾(たまだれ)の滝など、興味深い名所もたくさんあります。もっと知りたい、楽しみたいという方には、水上ガイド観光協会によるボランティアガイドがおすすめ。事前に予約すれば、無料で様々な見どころを案内してくれます。
ゆったりとしたイメージのある諏訪峡ですが、実は、世界有数のラフティング激流スポットでもあります。特に水上渓から諏訪峡へとくだる流れは大波で、ボートは激しく上下し、ガイドとともに乗組員たちは力を合わせてオールを漕ぎます。ちなみに、利根川は関東一の大きな川という意味で「坂東太郎」の異名があります。まさに、坂東太郎を制し、谷川岳を仰ぐ気分は最高でしょう。

諏訪峡
住所
群馬県利根郡みなかみ町湯原
アクセス
電車:
JR上越線「水上駅」から徒歩で約40分
車:
関越自動車道「沼田IC」から約20分
徒歩:
「道の駅 水紀行館」より徒歩で60〜90分の散策コース
ウェブサイト
矢瀬遺跡
今、注目の「縄文」を知る貴重なスポット
縄文時代とは、約1万5,000年前から約2,300年前にかけて、日本で土器や竪穴式住居、貝塚などの文化が現れた時代を言います。その後は稲作を特徴とする弥生文化へと移っていきますが、ひとつの時代が約1万年ものあいだ平和に続いていたことが、今、日本だけでなく世界からも注目を集めており、映画や展示会など様々なメディアで取り上げられています。
矢瀬遺跡は利根川沿いの河岸段丘の上にあり、1992年から3年間にわたって発掘が実施されました。発見されたのは、3,500年前から2,300年前の遺跡。縄文時代の住居・祭祀場・作業場・墓地などが狭い範囲からそろって発掘されたことで、当時の生活の様子や集落の構造がよくわかり、縄文時代の文化や生き方を知る上で貴重な手がかりとなりました。
矢瀬遺跡には復元住居や展示施設があり、悠久の時を感じながら、文化を学びつつ散策をすることもできます。スクリーンによる解説やパネル、模型も興味深く、勉強になりますよ。遺跡の一帯は道の駅「矢瀬親水公園」となっており、遺跡からの出土品は近隣の月夜野郷土歴史資料館で見ることもできます。
不思議とどこか懐かしい、縄文文化を感じてみませんか。

矢瀬遺跡
住所
群馬県利根郡みなかみ町月夜野2936
料金料金
無料
アクセス
車:
関越自動車道 月夜野ICから約10分
電車:
JR上越新幹線「上毛高原駅」から徒歩で約10分
駐車場
あり
ウェブサイト
いかがでしたか?
今回は群馬県利根郡、みなかみ町のおすすめ観光スポットを紹介しました。
新幹線なら都心から1時間ちょっとで行くことができ、日帰りでも泊まりでも楽しめる町、みなかみ。
自然、スリル、癒し、歴史と、盛りだくさんの内容でしたが、まだまだ魅力は尽きません。
行ったことのない方はぜひ一度訪れて、その魅力に触れてみてくださいね。