本の街・神保町。神保町には靖国通りを中心に、180店舗ほど古本屋があるとされています。日々、多くの人々が本を探しにこの街を訪れ、本好きの中には「神保町は宝探しの街である」と語る人もいるほど。そんな彼らが神保町のどこかに眠っている宝物(本)を探す姿は、まるでトレジャーハンター。今回は、多くの本好きたちに愛されているレトロな街「神保町」を散歩してみました。

神保町の地で60年以上続く喫茶店「さぼうる」

「神保町駅」A7出口を出てすぐにあるのが、異色の文化が混ざり合う喫茶店「さぼうる」。

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しかめっ面のトーテムポールが出迎えてくれます。懐かしい赤い電話の下には、今では見かけることが少なくなった「タウンページ」もちゃんとありました。


お店の前に堂々とそびえたつ木は、「私は誰よりもこの街を知っている」と言わんばかりの貫録。昭和30年にオープンしてから60年以上も神保町を見守ってきたと思うと、なんだか感慨深いです。


店内は半地下、1階、2階に分かれています。


まずは半地下に降りてみると、レンガ造りの壁が温かな雰囲気。

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実はこの壁、近づいてみると……

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文字がびっしり!白い部分はすべてお客さんが書いたラクガキです。よ〜く目をこらして見てみると、最近書かれたものから昭和時代に書かれたものまでありました。昭和、平成と時を超えて届いたメッセージを見ているとタイムトリップしている気分になります。

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そんな昭和と平成の風が吹きわたる「さぼうる」で注文したのは、クリームソーダ。


そういえば、子どもの頃、クリームソーダはハンバーグやエビフライと並んでご馳走の類でした。いかにバニラアイスをソーダの中に沈めることなく、完飲できるかが勝負。誰かと競ってるわけでもないのに。


久しぶりに飲む甘いクリームソーダは、美味しいのはもちろん、昔を思い出させてくれました。

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1階にある窓ぎわの席は、店主・鈴木さんの定位置です。窓から神保町の街を眺めながら、常連さんが外を通ればいち早く見つけ出して、窓から手を振るそう。こういったお客さんとの交流も、さぼうるが神保町で60年以上も愛される理由なのかも。


常連さんの多いさぼうるには、毎日のように来るお客さんはもちろん、朝、昼、晩と1日に3回も訪れる人もいるんだとか!

アッと驚くワンダーランド「@ワンダー」

次にやってきたのは、靖国通り沿いにある古本屋「@ワンダー」。

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店内には、文庫本のほか、ひと昔前の雑誌もずらり。その懐かしさについ時間を忘れて立ち止まる人もいます。

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「アッと驚くワンダーランドにしたい」。そんな思いが店名に込められている@ワンダーは、なんと昔懐かしい映画のポスターやパンフレット、チケットなども販売!

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店内を散策しながら「この映画は初デートで見に行ったなぁ」「あ、昔の恋人が好きだった映画だ」など、かつての恋に思いをはせるのも楽しみ方の一つかも。

本や人との出会いを広げる空間「ブックカフェ二十世紀」

@ワンダーの2階には「ブックカフェ二十世紀」があります。

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古本屋巡りに疲れたら、こちらでひとやすみ。


カフェの中の大きな本棚には、店主・鈴木さんのイチオシの本がズラッと並んでいます。

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有名な出版社の書物ではなく、個性的な出版社から出ているエッジの効いたものが中心。二十世紀では、本を通して、今まで知らなかったような新しい世界に出会うことができます。


「神保町は本の街でありながら、ゆっくりと読める場所がなかなかありません」と鈴木さん。だからこそ二十世紀が、のんびりと本の世界に浸れる場所を提供していると言います。


そして、店の奥には、

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テーマに合わせた本が並んでいます。テーマは定期的に変わり、この日は雑誌の創刊号フェアをしていました。


また、フェアだけではなく、参加者同士のリアルなつながりを広げるためのイベントも開催。日本酒や東日本大震災などといったテーマを決めて、関心がある人を集めることで、交流を深めているそう。


ブックカフェ二十世紀は、本やイベントを通してステキな出会いを作り出す、そんな空間でした。

神保町で見つけた!珍スポット

神保町には、思わず立ち止まってしまう珍スポットがありました。神保町を訪れたときは探してみてくださいね。

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神保町屈指の古本屋「一心堂書店」が入っているビルの裏側に回ってみると、カプセルトイコーナーを発見!


この中での特に私の気を引いたのは、

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「アニマルトロトロ」!アニマルがトロトロ溶けているのはわかるのですが、なぜ溶けているのでしょう……。商品化するまでの経緯が知りたい。

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こちらは、現代アートや写真集が揃う「小宮山書店」のビルの壁。かの『スターウォーズ』シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロがいました!かっこいい〜!

神保町のカレーといえば「ボンディ」

神保町はカレーの街としても有名です。そこで、初代神田カレーグランプリでグランプリに輝いた欧風カレーのお店、ボンディへ。

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古本屋などが集まる神田古書センタービルの2階に店を構えています。

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アンティーク調でまとめられた、落ち着いた雰囲気の店内。名物である「ビーフカレー」を注文しました。

最初に出てきたのは、小さめサイズのジャガイモが2つ。どうやらこちらは前菜のよう。ほくほくのジャガイモの上でバターを溶かしていただきます。そうしているうちに、お待ちかねのカレーが運ばれてきました!

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ゴロゴロとしたビーフが乗っていて、インパクト大。なんと、カレーソースの中にも大きめのビーフが4個ほど隠れているんです。


そして、チーズ好きの私をうならせる、ライスのチーズトッピング!こっこれは、うれしい!


高鳴る胸を抑えながら食べてみると、スパイスの香りが口いっぱいに広がります。コクが深くて、舌の上でとろける……。チーズもいい味出しています。


フランスのブラウンソースをベースとして、たくさんの野菜やフルーツ、乳製品から作り出されたボンディのカレー。


普通盛りでもかなりボリュームがある中、夢中で食べ続けて完食!


12時過ぎくらいに食べ終わって出てみると、昼時ということもあり20人以上の行列になっていました。

本とカレーの街「神保町」でよりみち散歩を!

神保町を歩いてみると、かなり多くの古本屋との出合いがありました。今回は「@ワンダー」をご紹介しましたが、自分のお気に入りの古本屋を見つけるのも楽しいでしょう。そして、おなかが空いたらカレーを食す。これぞ神保町を堪能するお散歩コース!レトロな雰囲気を持つ街・神保町を歩けば、本や食、人など、新たな出合いがあるかもしれませんね。