福島県、会津下郷町は、阿賀川が町の中央に流れる静かな田舎町です。自然が多く、歴史を大切にしている地域で、歴史を楽しめるスポットが多く観光客もたくさん訪れます。今回は、メディアで取り上げられる有名な観光スポットから、じわじわ気になっちゃう観光スポットまで、下郷の魅力を厳選して5つご紹介します!
塔のへつり
自然が造った断崖美に、目もくらむつり橋
会津鉄道には「塔のへつり」という駅があり、その駅から徒歩5分の場所に有名な景勝地があります。ちなみに「へつり」とは、地元の言葉で「断崖」のこと。
その断崖から大きなつり橋が架けられており、ギシギシと揺れるのその大きな橋は下を見てしまうと、あまりの恐怖で怖くて渡れないという方も続出してしまうほど! つり橋の下にはエメラルドグリーンに輝く川があり、橋の上はとても涼しいと評判です。橋の向こう側には塔のように削られた岩が連なり、自然が作った見事な景観を見渡すことができます。
秋には紅葉スポットとして多くの観光客の方が足を運び、冬には滑る危険などを考慮してつり橋が渡れなくなりますが、岩に積もった雪と氷柱の景観は目にしたほとんどの方が言葉が出ないほどの美しさです。

塔のへつり
住所
福島県南会津郡下郷町弥五島下タ林5316
アクセス
電車:
会津鉄道「塔のへつり駅」から徒歩約5分
大内宿
茅葺き屋根が並ぶ、江戸時代の宿場町
福島、下郷町といえば「大内宿」といえるほどの、有名な観光スポットです。大内宿は江戸時代において、会津と下野の国(しもつけのくに、現在の栃木県日光市)を結ぶ会津西街道沿いの宿場町として栄えました。大内宿は昔の三角造りのままの建物を残しており、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような光景が広がっています。
おすすめの季節は夏で、見どころが満載。流れている川の水は綺麗で冷たく、そこできゅうりを冷やし販売していたり、お店の名前が大きな提灯に書かれて店前に吊るされていたり、まるで別世界に来たような感覚になり日常とは違った雰囲気を体験することができます。
季節によって違った雰囲気を見せる大内宿は、年間約80万人の観光客が訪れる、一度は足を運んでほしい観光名所です。
大内宿
住所
福島県南会津郡下郷町大字大内山本
営業時間
9:00~17:00(店舗により異なる
アクセス
電車:
会津鉄道「湯野上温泉駅」からタクシーで約10分
バス:
4月〜11月 湯野上温泉郷号(乗合バス 要予約)
ウェブサイト
道の駅しもごう
絶景と下郷産にこだわった食材を堪能!
ちょっとツーリングがてらに寄ってみた、なんて方が多いこの道の駅しもごう。少しの休憩をするだけの場所思われてしまいがちですが、観光スポットとして、また朝夕の絶景スポットとしても人気です。
とにかく眺めのいい景色と下郷産にこだわった食材を堪能することができるレストランがあり、会津地鶏を使ったメニューが人気。テラス席も気持ちがよく、ゆったりと過ごすことができます。また、農産物の直売コーナーもあり、下郷産の新鮮な野菜や果物を販売しています。下郷産の食材は安くて美味しいものばかりで、コスパの良さに驚いてしまうことでしょう。敷地内には芝生の広場もあり、子供が遊べるようになっているのでお子様連れの方も気軽に立ち寄ってください。
ちなみに、道の駅しもごうには「Ematto(えまっと)」という愛称がついています。「えまっと」とは下郷の方言で「もっと」という意味。えまっと、下郷を楽しみましょう!

道の駅しもごう
住所
福島県南会津郡下郷町南倉沢木賊844-188
営業時間
・売店 8:00~18:00(※冬期は17:00)
・レストラン 10:30~17:30(冬期は16:30)
休館日
12月31日、1月1日
ウェブサイト
http://www.thr.mlit.go.jp/road/koutsu/Michi-no-Eki/fukusima/fu17.html
養鱒公園憩いの広場
釣った魚をその場で食べる!
養鱒公園憩いの広場は、釣り堀やバーベキュー、キャンプ、ゴーカート、テニスなどが楽しめる広場で、釣り堀ではマス釣りが楽しめます。緑の映える、広々とした池は釣り堀というより自然の中の釣りに近く、釣りに馴染みのない女性や子どもたちにも大人気。
この釣り堀では、釣った魚はその場で焼いて食べることができます。自分で釣った魚は特別感があって一層おいしく感じるはず! 釣竿のレンタルもあり、釣った魚は塩焼きだけでなくそのまま持ち帰ることもできます。
普段と違った雰囲気を味わえる自然の中でのバーベキューは、楽しかった思い出として記憶に残ること間違いナシです。下郷を観光するなら養鱒公園憩いの広場でアウトドアを楽しむプランはいかがでしょうか?
養鱒公園憩いの広場
住所
福島県南会津郡下郷町落合字左走1808-1
営業時間
8:30~17:00
定休日
水曜
アクセス
電車:
会津鉄道「養鱒公園駅」すぐ
ウェブサイト
へいほう石
今も語り継がれる120キロの大石の伝説とは?
むかし、この地方に玄蕃(げんば)という木こりがおり、とても怪力で、この120キロもある石をお手玉にしたという驚きの伝説があります。国道121号線沿いに伝説を伝える看板があり、そこに大きな丸い石が鎮座しています。
下郷地域では「お手玉」を「へいほう」ということから、この石はへいほう石と呼ばれています。実際に訪れて見るとその大きさについ声が漏れてしまうことでしょう。看板には木こり玄蕃の途方もない怪力ぶりをしめす様々なエピソードがつづられています。嘘かまことか、分かりやすいイラストもついているので、よりみちがてら楽しむにはぴったりです。
このようにちょっと面白い言い伝えがあるのも、興味深く、つい気になってしまいますよね。田舎らしい語り継がれるスポットを訪れ、土産話を持ち帰ってみてはいかがでしょうか?

いかがでしたか?
今回は、福島県下郷町のおすすめ観光名所を5つご紹介しました。下郷町ははどこかホッとする雰囲気が魅力的で、何度も足を運びたくなるような地です。自然を存分に満喫しより良い下郷旅にしてください!